確率変数 $X$ が与えられたとき、確率変数 $Y$ が $Y = 2X + 1$ で定義される。このとき、$Y$ の期待値、分散、標準偏差を求める。ただし、$X$ の期待値 $E(X)$ と分散 $V(X)$ は既知とする。

確率論・統計学期待値分散標準偏差確率変数線形性確率分布
2025/7/15

1. 問題の内容

確率変数 XX が与えられたとき、確率変数 YYY=2X+1Y = 2X + 1 で定義される。このとき、YY の期待値、分散、標準偏差を求める。ただし、XX の期待値 E(X)E(X) と分散 V(X)V(X) は既知とする。

2. 解き方の手順

(1) YY の期待値を求める。期待値の線形性より、
E(Y)=E(2X+1)=2E(X)+1E(Y) = E(2X + 1) = 2E(X) + 1
(2) YY の分散を求める。分散の性質より、定数倍の影響と平行移動の影響を考慮すると、
V(Y)=V(2X+1)=22V(X)=4V(X)V(Y) = V(2X + 1) = 2^2 V(X) = 4V(X)
(3) YY の標準偏差を求める。標準偏差は分散の平方根なので、
σ(Y)=V(Y)=4V(X)=2V(X)\sigma(Y) = \sqrt{V(Y)} = \sqrt{4V(X)} = 2\sqrt{V(X)}

3. 最終的な答え

(1) YY の期待値: 2E(X)+12E(X) + 1
(2) YY の分散: 4V(X)4V(X)
(3) YY の標準偏差: 2V(X)2\sqrt{V(X)}

「確率論・統計学」の関連問題

10人の中から生徒会役員として会長、書記、会計の3人を兼任なしで1人ずつ選出する方法は何通りあるかを求める問題です。

順列組み合わせ場合の数
2025/7/17

男子6人、女子5人の中から4人を選ぶ。 (1) 男子から2人、女子から2人を選ぶ選び方は何通りか。 (2) 女子から少なくとも1人を選ぶ選び方は何通りか。

組み合わせ場合の数順列
2025/7/17

大小2個のサイコロを投げるとき、出る目の和が6になる確率を求めます。

確率サイコロ場合の数
2025/7/17

6人の人が横一列に並んだ6つの席に座るとき、AとBが両端の席に座る確率を求めます。

確率順列場合の数
2025/7/17

ある部品の入っている箱があり、そのうち60%が工場X、40%が工場Yで作られたものです。工場Xで作られた部品の2%、工場Yで作られた部品の1%が不良品です。この箱から1個を取り出すとき、以下の確率を求...

確率条件付き確率ベイズの定理
2025/7/17

A, Bの2選手がそれぞれ1000回射撃したところ、Aは800回、Bは600回的に当てました。各選手が的に当てる確率を、射撃回数に対する的中回数の割合とします。各選手が1回ずつ射撃を行い、1人だけが的...

確率条件付き確率事象
2025/7/17

A, Bの2選手がそれぞれ1000回ずつ射撃を行ったところ、Aは800回、Bは600回的に当てた。各選手が的に当てる割合をその選手が当てる確率とみなすとき、各選手が1回ずつ射撃を行い、1人だけが的に当...

確率条件付き確率事象確率の計算
2025/7/17

問題文は、ある人がじゃんけんをする際にチョキを出す確率について考察するため、サイコロを使った実験を行っています。実験結果のデータから、第1四分位数、第3四分位数を求め、外れ値を判定し、外れ値の個数を求...

四分位数外れ値データの分析統計
2025/7/17

8本のくじの中に当たりくじが3本入っている。Aが1本くじを引き、引いたくじは元に戻さない。その後にBが1本くじを引くとき、Bが当たる確率を求めよ。

確率条件付き確率くじ引き
2025/7/17

現在価格10000円の商品Sを2か月後に10000円で買う権利のプレミアムを求める問題です。商品Sの1か月後の価格は、元の価格に比べて60%の確率で1割上昇、10%の確率で不変、30%の確率で1割下落...

確率期待値金融工学オプション
2025/7/17