ある部品の入っている箱があり、そのうち60%が工場X、40%が工場Yで作られたものです。工場Xで作られた部品の2%、工場Yで作られた部品の1%が不良品です。この箱から1個を取り出すとき、以下の確率を求めます。 (1) 取り出した部品が不良品である確率 (2) 取り出した部品が不良品であったとき、それが工場Xで作られた部品である確率

確率論・統計学確率条件付き確率ベイズの定理
2025/7/17

1. 問題の内容

ある部品の入っている箱があり、そのうち60%が工場X、40%が工場Yで作られたものです。工場Xで作られた部品の2%、工場Yで作られた部品の1%が不良品です。この箱から1個を取り出すとき、以下の確率を求めます。
(1) 取り出した部品が不良品である確率
(2) 取り出した部品が不良品であったとき、それが工場Xで作られた部品である確率

2. 解き方の手順

(1) 取り出した部品が不良品である確率を求める。
まず、工場Xで作られた部品が不良品である確率は、
0.60×0.02=0.0120.60 \times 0.02 = 0.012
次に、工場Yで作られた部品が不良品である確率は、
0.40×0.01=0.0040.40 \times 0.01 = 0.004
取り出した部品が不良品である確率は、これらの確率を足し合わせたものなので、
0.012+0.004=0.0160.012 + 0.004 = 0.016
(2) 取り出した部品が不良品であったとき、それが工場Xで作られた部品である確率を求める。
これは条件付き確率の問題であり、ベイズの定理を利用します。
P(X不良)=P(不良X)×P(X)P(不良)P(X|不良) = \frac{P(不良|X) \times P(X)}{P(不良)}
ここで、
P(X不良)P(X|不良): 不良品であるとき、それが工場Xで作られた部品である確率
P(不良X)P(不良|X): 工場Xで作られた部品が不良品である確率 = 0.02
P(X)P(X): 部品が工場Xで作られた確率 = 0.60
P(不良)P(不良): 部品が不良品である確率 ( (1) で計算した) = 0.016
したがって、
P(X不良)=0.02×0.600.016=0.0120.016=1216=34=0.75P(X|不良) = \frac{0.02 \times 0.60}{0.016} = \frac{0.012}{0.016} = \frac{12}{16} = \frac{3}{4} = 0.75

3. 最終的な答え

(1) 取り出した部品が不良品である確率は、0.016
(2) 取り出した部品が不良品であったとき、それが工場Xで作られた部品である確率は、0.75

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