5. 確率変数 $X$ が二項分布 $B(8, \frac{1}{6})$ に従うとき、$X$ の期待値と標準偏差を求める。 6. 母平均80、母標準偏差10の母集団から、大きさ100の無作為標本を復元抽出するとき、標本平均の期待値と標準偏差を求める。

確率論・統計学確率分布二項分布期待値標準偏差標本平均母平均母標準偏差
2025/7/15
## 問題の回答

1. 問題の内容

5. 確率変数 $X$ が二項分布 $B(8, \frac{1}{6})$ に従うとき、$X$ の期待値と標準偏差を求める。

6. 母平均80、母標準偏差10の母集団から、大きさ100の無作為標本を復元抽出するとき、標本平均の期待値と標準偏差を求める。

2. 解き方の手順

5.(1) 二項分布 B(n,p)B(n, p) に従う確率変数 XX の期待値は E(X)=npE(X) = np で与えられる。
したがって、 XB(8,16)X \sim B(8, \frac{1}{6}) の期待値は
E(X)=8×16=86=43E(X) = 8 \times \frac{1}{6} = \frac{8}{6} = \frac{4}{3}
5.(2) 二項分布 B(n,p)B(n, p) に従う確率変数 XX の分散は V(X)=np(1p)V(X) = np(1-p) で与えられる。
標準偏差は分散の平方根である。
したがって、XB(8,16)X \sim B(8, \frac{1}{6}) の分散は
V(X)=8×16×(116)=8×16×56=4036=109V(X) = 8 \times \frac{1}{6} \times (1 - \frac{1}{6}) = 8 \times \frac{1}{6} \times \frac{5}{6} = \frac{40}{36} = \frac{10}{9}
標準偏差は
σ(X)=V(X)=109=103\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{\frac{10}{9}} = \frac{\sqrt{10}}{3}
6.(1) 母平均 μ\mu の母集団から大きさ nn の無作為標本を復元抽出したとき、標本平均 Xˉ\bar{X} の期待値は母平均に等しい。
E(Xˉ)=μE(\bar{X}) = \mu
したがって、標本平均の期待値は E(Xˉ)=80E(\bar{X}) = 80
6.(2) 母標準偏差 σ\sigma の母集団から大きさ nn の無作為標本を復元抽出したとき、標本平均 Xˉ\bar{X} の標準偏差は σn\frac{\sigma}{\sqrt{n}} で与えられる。
σ(Xˉ)=σn\sigma(\bar{X}) = \frac{\sigma}{\sqrt{n}}
したがって、標本平均の標準偏差は σ(Xˉ)=10100=1010=1\sigma(\bar{X}) = \frac{10}{\sqrt{100}} = \frac{10}{10} = 1

3. 最終的な答え

5.(1) XX の期待値: 43\frac{4}{3}
5.(2) XX の標準偏差: 103\frac{\sqrt{10}}{3}
6.(1) 標本平均の期待値: 80
6.(2) 標本平均の標準偏差: 1

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