与えられた置換を互換の積として表現し、各置換の符号を求めます。

代数学置換互換巡回置換符号
2025/7/15

1. 問題の内容

与えられた置換を互換の積として表現し、各置換の符号を求めます。

2. 解き方の手順

置換を互換の積に分解する方法はいくつかありますが、ここでは隣接互換を使う方法を示します。置換の符号は、分解された互換の個数が偶数なら +1、奇数なら -1 です。
(1) (1 3 6 4)
これは巡回置換です。
(1 3 6 4) = (1 4)(1 6)(1 3)
互換の個数は3なので、符号は -1 です。
(2) (1 2 5 3 4)
これも巡回置換です。
(1 2 5 3 4) = (1 4)(1 3)(1 5)(1 2)
互換の個数は4なので、符号は +1 です。
(3) (2 4 6)
これも巡回置換です。
(2 4 6) = (2 6)(2 4)
互換の個数は2なので、符号は +1 です。
(4)
$\begin{pmatrix}
1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 \\
3 & 7 & 4 & 1 & 2 & 5 & 6
\end{pmatrix}$
まず、巡回置換に分解します。
1 → 3 → 4 → 1
2 → 7 → 6 → 5 → 2
つまり、(1 3 4)(2 7 6 5) となります。
(1 3 4) = (1 4)(1 3)
(2 7 6 5) = (2 5)(2 6)(2 7)
したがって、
$\begin{pmatrix}
1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 \\
3 & 7 & 4 & 1 & 2 & 5 & 6
\end{pmatrix}$ = (1 4)(1 3)(2 5)(2 6)(2 7)
互換の個数は5なので、符号は -1 です。
(5)
$\begin{pmatrix}
1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 & 8 & 9 \\
3 & 4 & 1 & 9 & 8 & 6 & 5 & 7 & 2
\end{pmatrix}$
まず、巡回置換に分解します。
1 → 3 → 1
2 → 4 → 9 → 2
5 → 8 → 7 → 5
6 → 6
つまり、(1 3)(2 4 9)(5 8 7) となります。
(1 3) は互換
(2 4 9) = (2 9)(2 4)
(5 8 7) = (5 7)(5 8)
したがって、
$\begin{pmatrix}
1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 & 8 & 9 \\
3 & 4 & 1 & 9 & 8 & 6 & 5 & 7 & 2
\end{pmatrix}$ = (1 3)(2 9)(2 4)(5 7)(5 8)
互換の個数は5なので、符号は -1 です。

3. 最終的な答え

(1) (1 4)(1 6)(1 3), 符号: -1
(2) (1 4)(1 3)(1 5)(1 2), 符号: +1
(3) (2 6)(2 4), 符号: +1
(4) (1 4)(1 3)(2 5)(2 6)(2 7), 符号: -1
(5) (1 3)(2 9)(2 4)(5 7)(5 8), 符号: -1

「代数学」の関連問題

$(x+4)^4$ の展開式における $x^3$ の係数を求める問題です。選択肢の中から正しいものを選び、該当するものがなければ「上の①~④は全て正しくない」を選びます。

二項定理展開係数多項式
2025/7/16

与えられた3次式 $x^3 - 7x + 6$ を因数分解し、選択肢の中から正しいものを選ぶ。

因数分解多項式因数定理
2025/7/16

$(2\sqrt{3} + \sqrt{5})^2$ を計算し、選択肢の中から正しいものを選ぶ。選択肢に正解がない場合は、5を選ぶ。

平方根展開計算
2025/7/16

$a, b$ は実数であり、$ab > 0$ という条件の下で、以下の4つの命題の中から正しいものを選ぶ問題です。もし正しい命題がない場合は、選択肢5を選びます。 (1) $a > b \Righta...

不等式命題実数絶対値
2025/7/16

関数 $y = 2^x$ のグラフを、$x$ 方向に $-1$、$y$ 方向に $4$ 平行移動させたグラフを、選択肢の中から選びます。

指数関数グラフ平行移動関数
2025/7/16

与えられた連立方程式を解きます。連立方程式は以下の通りです。 $ \begin{cases} 2x = -3y + 10 \\ x - 5y = 18 \end{cases} $

連立方程式線形代数
2025/7/16

与えられた連立一次方程式を解いて、$x$ と $y$ の値を求めます。 連立一次方程式は以下の通りです。 $ \begin{cases} 2x - 3y = -4 \\ 5x - 2y = 1 \en...

連立一次方程式加減法方程式
2025/7/16

問題は、以下の2つの三角方程式を $0 \leq x < 2\pi$ の範囲で解くことです。 (1) $\sin 2x = \sqrt{2} \sin x$ (2) $\cos 2x = 3 \cos...

三角関数三角方程式2倍角の公式方程式解の公式cossin
2025/7/16

与えられた2次式 $6x^2 + xy - 15y^2$ を因数分解する問題です。因数分解の結果は $(セ x - ソ y)(タ x + チ y)$ の形で表されます。

因数分解二次式多項式
2025/7/16

与えられた2次式 $5x^2 - 13x + 6$ を因数分解し、$(x-\text{サ})(\text{シ}x - \text{ス})$の形にする。

二次方程式因数分解たすき掛け
2025/7/16