与えられた関数 $f(x)$ と、それによって定義される図形に対して、図形の面積 $S$ を区分求積法を用いて求める問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。 (1) $f(x) = x^3$ について、曲線 $y = f(x)$、x軸、直線 $x = 0$、直線 $x = 1$ で囲まれた図形の面積を求める。 (2) $f(x) = x(2-x)$ について、曲線 $y = f(x)$ と x 軸で囲まれた図形の面積を求める。 (3) $f(x) = x+3$ について、直線 $y = f(x)$、x軸、y軸で囲まれた図形の面積を求める。

解析学積分定積分面積区分求積法関数
2025/7/16

1. 問題の内容

与えられた関数 f(x)f(x) と、それによって定義される図形に対して、図形の面積 SS を区分求積法を用いて求める問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。
(1) f(x)=x3f(x) = x^3 について、曲線 y=f(x)y = f(x)、x軸、直線 x=0x = 0、直線 x=1x = 1 で囲まれた図形の面積を求める。
(2) f(x)=x(2x)f(x) = x(2-x) について、曲線 y=f(x)y = f(x) と x 軸で囲まれた図形の面積を求める。
(3) f(x)=x+3f(x) = x+3 について、直線 y=f(x)y = f(x)、x軸、y軸で囲まれた図形の面積を求める。

2. 解き方の手順

区分求積法は、定積分をリーマン和で近似して計算する方法です。より簡単に定積分を計算します。
(1) f(x)=x3f(x) = x^3 の場合
求める面積 SS は、定積分で表すと次のようになります。
S=01x3dxS = \int_0^1 x^3 dx
これを積分すると、
S=[x44]01=144044=14S = \left[ \frac{x^4}{4} \right]_0^1 = \frac{1^4}{4} - \frac{0^4}{4} = \frac{1}{4}
(2) f(x)=x(2x)=2xx2f(x) = x(2-x) = 2x - x^2 の場合
y=f(x)y = f(x) と x軸の交点を求めると、x(2x)=0x(2-x) = 0 より x=0,2x = 0, 2 です。したがって、求める面積 SS は、定積分で表すと次のようになります。
S=02(2xx2)dxS = \int_0^2 (2x - x^2) dx
これを積分すると、
S=[x2x33]02=(22233)(02033)=483=1283=43S = \left[ x^2 - \frac{x^3}{3} \right]_0^2 = (2^2 - \frac{2^3}{3}) - (0^2 - \frac{0^3}{3}) = 4 - \frac{8}{3} = \frac{12 - 8}{3} = \frac{4}{3}
(3) f(x)=x+3f(x) = x+3 の場合
直線 y=f(x)y = f(x) と x軸の交点を求めると、x+3=0x+3 = 0 より x=3x = -3 です。また、直線 y=f(x)y = f(x) と y軸の交点は、x=0x = 0 のとき y=3y = 3 です。 求める面積 SS は、x=3x=-3からx=0x=0までの定積分を計算しますが、f(x)f(x)が負の値を持つため、絶対値を取る必要があります。もしくは、x=0,x=3x=0, x=-3y=x+3y=x+3で囲まれた図形は三角形であるため、その面積を計算します。
三角形の底辺の長さは、x=0x = 0のときy=3y = 3なので、33
三角形の高さは、x=3x=-3なので、33
したがって、面積は
S=1233=92S = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 3 = \frac{9}{2}

3. 最終的な答え

(1) S=14S = \frac{1}{4}
(2) S=43S = \frac{4}{3}
(3) S=92S = \frac{9}{2}

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