四角形ABCDを対角線ACで折り曲げ、点Bが移った点をEとする。このとき、4点A, C, D, Eが同一円周上にあることを証明する。

幾何学幾何四角形円周角線対称平行四辺形証明
2025/7/16

1. 問題の内容

四角形ABCDを対角線ACで折り曲げ、点Bが移った点をEとする。このとき、4点A, C, D, Eが同一円周上にあることを証明する。

2. 解き方の手順

(1) 折り曲げた操作により、四角形ABCEは線対称な図形である。したがって、以下の関係が成り立つ。
AB=AEAB = AE
BC=CEBC = CE
BAC=EAC\angle BAC = \angle EAC
BCA=ECA\angle BCA = \angle ECA
(2) 四角形ABCDは平行四辺形であるため、以下の関係が成り立つ。
AB=CDAB = CD
BC=ADBC = AD
ABC=ADC\angle ABC = \angle ADC
BCD=BAD\angle BCD = \angle BAD
(3) (1)と(2)より、
AE=CDAE = CD
CE=ADCE = AD
(4) 四角形AECDにおいて、対角の和が180度であることを示すことができれば、四角形AECDは円に内接し、4点A, C, D, Eは同一円周上にあることが証明できる。
AEC=ABC\angle AEC = \angle ABC (折り曲げによる)
ADC=ABC\angle ADC = \angle ABC (平行四辺形の対角)
よって、
AEC=ADC\angle AEC = \angle ADC
また、
EAD=EAB+BAD\angle EAD = \angle EAB + \angle BAD
BCE=BCA+ACE\angle BCE = \angle BCA + \angle ACE
BAD+ADC=180\angle BAD + \angle ADC = 180^\circ (平行四辺形の隣り合う角)
EAC+DAC=DAC+BAC\angle EAC + \angle DAC = \angle DAC + \angle BAC
したがって、EAD+ECD=180\angle EAD + \angle ECD = 180^\circ であることを示す。
AEC+ADC=ABC+ADC=180\angle AEC + \angle ADC = \angle ABC + \angle ADC = 180^\circ
ここで、四角形AECDを考えると、
AEC+CDA=ABC+ADC=180\angle AEC + \angle CDA = \angle ABC + \angle ADC = 180^\circ.
したがって、EAD+ECD=180\angle EAD + \angle ECD=180^\circ.
ゆえに四角形AECDは円に内接し、四点A, C, D, Eは同一円周上にある。

3. 最終的な答え

四角形AECDは円に内接し、4点A, C, D, Eは同一円周上にある。

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