問題4は、ある等差数列の初項から第$n$項までの和を$S_n$とするとき、$S_{10} = 100$, $S_{20} = 400$である。この数列の初項から第30項までの和$S_{30}$を求める問題です。 問題5は、初項が50, 公差が-3である等差数列について、(1) 第何項が初めて負の数となるか、(2) 初項から第何項までの和が最大となるか、またその和を求める問題です。

代数学等差数列数列の和一般項
2025/7/16

1. 問題の内容

問題4は、ある等差数列の初項から第nn項までの和をSnS_nとするとき、S10=100S_{10} = 100, S20=400S_{20} = 400である。この数列の初項から第30項までの和S30S_{30}を求める問題です。
問題5は、初項が50, 公差が-3である等差数列について、(1) 第何項が初めて負の数となるか、(2) 初項から第何項までの和が最大となるか、またその和を求める問題です。

2. 解き方の手順

問題4:
等差数列の和の公式 Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a + (n-1)d) を用いる。
S10=102(2a+9d)=5(2a+9d)=100S_{10} = \frac{10}{2}(2a + 9d) = 5(2a + 9d) = 100 より、
2a+9d=202a + 9d = 20 … (1)
S20=202(2a+19d)=10(2a+19d)=400S_{20} = \frac{20}{2}(2a + 19d) = 10(2a + 19d) = 400 より、
2a+19d=402a + 19d = 40 … (2)
(2) - (1) より、
10d=2010d = 20
d=2d = 2
(1)に代入して、
2a+9(2)=202a + 9(2) = 20
2a+18=202a + 18 = 20
2a=22a = 2
a=1a = 1
よって、初項a=1a = 1, 公差d=2d = 2 であることがわかる。
S30=302(2a+29d)=15(2(1)+29(2))=15(2+58)=15(60)=900S_{30} = \frac{30}{2}(2a + 29d) = 15(2(1) + 29(2)) = 15(2 + 58) = 15(60) = 900
問題5(1):
等差数列の一般項の公式 an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d を用いる。
an=50+(n1)(3)=503n+3=3n+53a_n = 50 + (n-1)(-3) = 50 - 3n + 3 = -3n + 53
an<0a_n < 0 となる最小の整数nnを求める。
3n+53<0-3n + 53 < 0
3n>533n > 53
n>533=17.666...n > \frac{53}{3} = 17.666...
よって、初めて負の数となるのは第18項。
問題5(2):
an=3n+53a_n = -3n + 53
和が最大となるのは、an>0a_n > 0 となる最大のnnまで足し合わせたとき。
an>0a_n > 0 を満たす最大のnnは17。なぜなら、a17=3(17)+53=2>0a_{17} = -3(17)+53=2 > 0a18=3(18)+53=1<0a_{18} = -3(18) + 53 = -1 < 0 だから。
よって、第17項までの和が最大。
S17=172(2(50)+(171)(3))=172(100+16(3))=172(10048)=172(52)=17(26)=442S_{17} = \frac{17}{2}(2(50) + (17-1)(-3)) = \frac{17}{2}(100 + 16(-3)) = \frac{17}{2}(100 - 48) = \frac{17}{2}(52) = 17(26) = 442

3. 最終的な答え

問題4: S30=900S_{30} = 900
問題5(1): 第18項
問題5(2): 第17項までの和が最大で、その和は442

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