1つのサイコロを2回投げたとき、少なくとも1回は偶数の目が出る確率 $\frac{A}{B}$ を求め、AとBの値を答える問題です。

確率論・統計学確率サイコロ余事象組み合わせ
2025/4/2

1. 問題の内容

1つのサイコロを2回投げたとき、少なくとも1回は偶数の目が出る確率 AB\frac{A}{B} を求め、AとBの値を答える問題です。

2. 解き方の手順

まず、サイコロを2回投げる場合のすべての目の出方の組み合わせを考えます。各回のサイコロの目は1から6のいずれかであるため、全部で 6×6=366 \times 6 = 36 通りの目の出方があります。これが確率の分母 BB となります。
次に、少なくとも1回は偶数の目が出る確率を求めます。これは、余事象を考えると簡単に計算できます。余事象とは、「少なくとも1回は偶数の目が出る」の反対、つまり「2回とも奇数の目が出る」ことです。サイコロの目は1, 2, 3, 4, 5, 6なので、奇数の目は1, 3, 5の3つです。したがって、2回とも奇数の目が出る確率は 36×36=12×12=14\frac{3}{6} \times \frac{3}{6} = \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{4}です。
少なくとも1回は偶数の目が出る確率は、1から2回とも奇数の目が出る確率を引けば求められます。つまり、114=341 - \frac{1}{4} = \frac{3}{4} です。
したがって、B=4B = 4A=3A = 3となります。
しかし、先ほど全事象の数を36としたため、確率を 34\frac{3}{4} から A36\frac{A}{36}に変換する必要があります。
34=A36\frac{3}{4} = \frac{A}{36}となるようなAAを求めます。
A=34×36=3×9=27A = \frac{3}{4} \times 36 = 3 \times 9 = 27
よって A=27A = 27B=36B = 36 となります。

3. 最終的な答え

A = 27
B = 36

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