赤と白のカードがそれぞれ5枚ずつあり、各カードには1から5までの数字が書かれている。これらのカードから2枚を同時に取り出す。 (1) 取り出し方の総数を求める。 (2) 取り出した2枚のカードの数字が両方とも偶数である確率を求める。 (3) 取り出した2枚のカードが同じ色で、かつ数字が偶数のみである確率を求める。 (4) 取り出した2枚のカードが同じ色か、または数字が偶数のみである確率を求める。

確率論・統計学組み合わせ確率事象
2025/5/6

1. 問題の内容

赤と白のカードがそれぞれ5枚ずつあり、各カードには1から5までの数字が書かれている。これらのカードから2枚を同時に取り出す。
(1) 取り出し方の総数を求める。
(2) 取り出した2枚のカードの数字が両方とも偶数である確率を求める。
(3) 取り出した2枚のカードが同じ色で、かつ数字が偶数のみである確率を求める。
(4) 取り出した2枚のカードが同じ色か、または数字が偶数のみである確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 取り出し方の総数
全体で10枚のカードから2枚を取り出す組み合わせなので、
10C2_{10}C_2 を計算する。
10C2=10×92×1=45_{10}C_2 = \frac{10 \times 9}{2 \times 1} = 45
(2) 2枚とも偶数である確率
偶数のカードは2と4の2種類が赤と白に存在するので合計4枚である。
この4枚から2枚を取り出す組み合わせは、
4C2=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
したがって、確率は 645=215\frac{6}{45} = \frac{2}{15}
(3) 同じ色で偶数のみの確率
同じ色のカードで偶数は2種類(2と4)ある。
赤のカードから2枚とも偶数を取り出す組み合わせは、
2C2=1_2C_2 = 1通り。
白のカードから2枚とも偶数を取り出す組み合わせも
2C2=1_2C_2 = 1通り。
したがって、組み合わせは 1+1=21 + 1 = 2通り。
確率は 245\frac{2}{45}
(4) 同じ色か、または偶数のみの確率
「同じ色である」事象をA, 「偶数のみである」事象をBとする。
求める確率はP(AB)=P(A)+P(B)P(AB)P(A \cup B) = P(A) + P(B) - P(A \cap B)
同じ色である確率は、
赤から2枚取り出す組み合わせ:5C2=5×42×1=10_5C_2 = \frac{5\times4}{2\times1}=10通り
白から2枚取り出す組み合わせ:5C2=5×42×1=10_5C_2 = \frac{5\times4}{2\times1}=10通り
なので、P(A)=10+1045=2045=49P(A) = \frac{10 + 10}{45} = \frac{20}{45} = \frac{4}{9}
偶数のみである確率は(2)より、P(B)=645=215P(B) = \frac{6}{45} = \frac{2}{15}
ABA \cap Bは、同じ色で偶数のみなので、(3)より、
P(AB)=245P(A \cap B) = \frac{2}{45}
したがって、P(AB)=2045+645245=2445=815P(A \cup B) = \frac{20}{45} + \frac{6}{45} - \frac{2}{45} = \frac{24}{45} = \frac{8}{15}

3. 最終的な答え

(1) 45
(2) 215\frac{2}{15}
(3) 245\frac{2}{45}
(4) 815\frac{8}{15}

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