行列 $P$ と $Q$ が与えられたとき、以下の行列式の値を求める問題です。 (1) $|P|$ (2) $|Q|$ (3) $|2P|$ (4) $|{}^tPQPQ({}^tP)^{-1}|$ 行列 $P$ と $Q$ は以下の通りです。 $P = \begin{pmatrix} -4 & 0 & 1 \\ 5 & 1 & 3 \\ -3 & 0 & 2 \end{pmatrix}$ $Q = \begin{pmatrix} 7 & 2 & 0 \\ -2 & 2 & 3 \\ -3 & -1 & 0 \end{pmatrix}$

代数学行列行列式転置行列行列の計算
2025/7/16

1. 問題の内容

行列 PPQQ が与えられたとき、以下の行列式の値を求める問題です。
(1) P|P|
(2) Q|Q|
(3) 2P|2P|
(4) tPQPQ(tP)1|{}^tPQPQ({}^tP)^{-1}|
行列 PPQQ は以下の通りです。
P=(401513302)P = \begin{pmatrix} -4 & 0 & 1 \\ 5 & 1 & 3 \\ -3 & 0 & 2 \end{pmatrix}
Q=(720223310)Q = \begin{pmatrix} 7 & 2 & 0 \\ -2 & 2 & 3 \\ -3 & -1 & 0 \end{pmatrix}

2. 解き方の手順

(1) P|P| を計算します。
P=4(1230)0+1(501(3))=4(2)+3=8+3=5|P| = -4(1 \cdot 2 - 3 \cdot 0) - 0 + 1(5 \cdot 0 - 1 \cdot (-3)) = -4(2) + 3 = -8 + 3 = -5
(2) Q|Q| を計算します。
Q=7(203(1))2(203(3))+0=7(3)2(9)=2118=3|Q| = 7(2 \cdot 0 - 3 \cdot (-1)) - 2(-2 \cdot 0 - 3 \cdot (-3)) + 0 = 7(3) - 2(9) = 21 - 18 = 3
(3) 2P|2P| を計算します。
2P=23P=8P=8(5)=40|2P| = 2^3 |P| = 8 |P| = 8(-5) = -40
nn次正方行列 AA に対して kA=knA|kA| = k^n |A| が成り立ちます。)
(4) tPQPQ(tP)1|{}^tPQPQ({}^tP)^{-1}| を計算します。
行列式の性質 AB=AB|AB| = |A||B|A1=1A|A^{-1}| = \frac{1}{|A|} を利用します。
また、転置行列の行列式は元の行列の行列式と等しい、つまり tP=P|{}^tP| = |P| です。
tPQPQ(tP)1=tPQPQ(tP)1=PQPQ1tP=PQPQ1P=Q2P=32(5)=9(5)=45|{}^tPQPQ({}^tP)^{-1}| = |{}^tP| |Q| |P| |Q| |({}^tP)^{-1}| = |P| |Q| |P| |Q| \frac{1}{|{}^tP|} = |P| |Q| |P| |Q| \frac{1}{|P|} = |Q|^2 |P| = 3^2 (-5) = 9(-5) = -45

3. 最終的な答え

(1) P=5|P| = -5
(2) Q=3|Q| = 3
(3) 2P=40|2P| = -40
(4) tPQPQ(tP)1=45|{}^tPQPQ({}^tP)^{-1}| = -45

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