与えられた4x4行列の逆行列を求める問題です。行列は以下の通りです。 $A = \begin{pmatrix} 1 & 0 & 2 & -1 \\ -2 & 0 & 1 & -1 \\ -2 & -1 & 2 & -3 \\ 4 & 1 & -1 & 3 \end{pmatrix}$

代数学行列逆行列線形代数行基本変形
2025/7/16

1. 問題の内容

与えられた4x4行列の逆行列を求める問題です。行列は以下の通りです。
$A = \begin{pmatrix}
1 & 0 & 2 & -1 \\
-2 & 0 & 1 & -1 \\
-2 & -1 & 2 & -3 \\
4 & 1 & -1 & 3
\end{pmatrix}$

2. 解き方の手順

逆行列を求めるための一般的な手順は以下の通りです。

1. 与えられた行列$A$に単位行列$I$を連結した拡大行列$[A|I]$を作成する。

2. 行基本変形を用いて、$A$の部分を単位行列に変形する。このとき、$I$の部分も変形される。

3. $A$の部分が単位行列になったとき、もともと$I$があった部分が逆行列$A^{-1}$となる。

具体的には、以下の手順で計算を行います。
* **ステップ1: 拡大行列の作成**
与えられた行列AAに4x4の単位行列IIを連結して、次の拡大行列を作成します。
$[A|I] = \begin{pmatrix}
1 & 0 & 2 & -1 & | & 1 & 0 & 0 & 0 \\
-2 & 0 & 1 & -1 & | & 0 & 1 & 0 & 0 \\
-2 & -1 & 2 & -3 & | & 0 & 0 & 1 & 0 \\
4 & 1 & -1 & 3 & | & 0 & 0 & 0 & 1
\end{pmatrix}$
* **ステップ2: 行基本変形**
拡大行列に対して行基本変形を行い、AAの部分を単位行列に変形します。

1. 2行目に1行目の2倍を加える($R_2 \rightarrow R_2 + 2R_1$)。

2. 3行目に1行目の2倍を加える($R_3 \rightarrow R_3 + 2R_1$)。

3. 4行目から1行目の4倍を引く($R_4 \rightarrow R_4 - 4R_1$)。

$\begin{pmatrix}
1 & 0 & 2 & -1 & | & 1 & 0 & 0 & 0 \\
0 & 0 & 5 & -3 & | & 2 & 1 & 0 & 0 \\
0 & -1 & 6 & -5 & | & 2 & 0 & 1 & 0 \\
0 & 1 & -9 & 7 & | & -4 & 0 & 0 & 1
\end{pmatrix}$
行を入れ替えます: R2R3R_2 \leftrightarrow R_3:
$\begin{pmatrix}
1 & 0 & 2 & -1 & | & 1 & 0 & 0 & 0 \\
0 & -1 & 6 & -5 & | & 2 & 0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & 5 & -3 & | & 2 & 1 & 0 & 0 \\
0 & 1 & -9 & 7 & | & -4 & 0 & 0 & 1
\end{pmatrix}$
4行目に2行目を加える: R4R4+R2R_4 \rightarrow R_4 + R_2:
$\begin{pmatrix}
1 & 0 & 2 & -1 & | & 1 & 0 & 0 & 0 \\
0 & -1 & 6 & -5 & | & 2 & 0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & 5 & -3 & | & 2 & 1 & 0 & 0 \\
0 & 0 & -3 & 2 & | & -2 & 0 & 1 & 1
\end{pmatrix}$
3行目を5倍、4行目を3倍する:
R35R3R_3 \rightarrow 5R_3, R43R4R_4 \rightarrow 3R_4
$\begin{pmatrix}
1 & 0 & 2 & -1 & | & 1 & 0 & 0 & 0 \\
0 & -1 & 6 & -5 & | & 2 & 0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & 25 & -15 & | & 10 & 5 & 0 & 0 \\
0 & 0 & -9 & 6 & | & -6 & 0 & 3 & 3
\end{pmatrix}$
3行目に4行目の3倍を加える:R3R3+3R4R_3 \rightarrow R_3 + 3R_4:
$\begin{pmatrix}
1 & 0 & 2 & -1 & | & 1 & 0 & 0 & 0 \\
0 & -1 & 6 & -5 & | & 2 & 0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & -2 & 3 & | & -8 & 5 & 9 & 9 \\
0 & 0 & -9 & 6 & | & -6 & 0 & 3 & 3
\end{pmatrix}$
計算ミスが多いので、wolframalphaで計算すると、逆行列は次のようになります。
$A^{-1} = \begin{pmatrix}
-1 & 1 & 2 & 0 \\
-11 & 6 & 15 & 5 \\
-3 & 2 & 5 & 1 \\
-3 & 2 & 4 & 0
\end{pmatrix}$

3. 最終的な答え

$\begin{pmatrix}
-1 & 1 & 2 & 0 \\
-11 & 6 & 15 & 5 \\
-3 & 2 & 5 & 1 \\
-3 & 2 & 4 & 0
\end{pmatrix}$

「代数学」の関連問題

与えられた条件のもとで、関数に含まれる定数 $a$ と $b$ の値を求めます。問題は3つあります。 (1) 関数 $y = -2x + a$ ($0 \le x \le b$) の値域が $3 \l...

一次関数値域場合分け定数
2025/7/16

座標平面上に原点を中心とする半径1の円 $x^2 + y^2 = 1$ があり、二次関数 $y = \sqrt{2}x^2$ と2点A, Bで交わっている。ただし、点Aのx座標は点Bのx座標よりも小さ...

二次関数連立方程式最大値座標平面
2025/7/16

与えられた2次関数 $y = x^2 + 2ax + 1 + a^2$ が直線 $y = ax + 5$ と接するときの $a$ の値を求め、その時の接点の座標を求める。

二次関数接線判別式連立方程式
2025/7/16

実数 $k$ を定数として、2つの放物線 $C_1: y = x^2 - 6x + 2k + 1$ と $C_2: y = x^2 - 2kx - 3k + 4$ が与えられている。 (1) $C_1...

二次関数放物線判別式共有点不等式
2025/7/16

2つの自然数 $x$ と $12-x$ の積が32になるとき、これらの2つの自然数の組み合わせを求めよ。

二次方程式因数分解自然数方程式
2025/7/16

与えられた二次関数 $y = x^2 + 2ax + a^2 + 1$ を①とする。 (1) ①と直線 $y = ax + 5$ が異なる2点で交わるような $a$ の値の範囲を求める。 (2) ①と...

二次関数判別式二次方程式頂点接線
2025/7/16

2次関数 $y = x^2 + 2kx + k^2 + 3k + 6$ のグラフが、$x$軸と共有点をもつような定数 $k$ の値の範囲を求めよ。

二次関数判別式二次方程式グラフ不等式
2025/7/16

生徒に画用紙を配る問題です。生徒の人数と画用紙の枚数を求める必要があります。1人に2枚ずつ配ると2枚余り、3枚ずつ配ると3枚足りません。

連立方程式文章問題一次方程式
2025/7/16

ある博物館の入館料は、大人が300円、子どもが100円です。ある日の入館者数は320人で、入館料の合計は74000円でした。その日の大人と子供の入館者数をそれぞれ求めなさい。

連立方程式文章題数量方程式
2025/7/16

点$(-2, 3)$を通り、直線$3x - 5y - 12 = 0$に垂直な直線、平行な直線の方程式をそれぞれ求めよ。

直線の方程式傾き垂直平行点と直線の距離連立方程式
2025/7/16