10%の食塩水100gが入った容器から、$x$ gの食塩水を取り出し、同量の水を加えます。次に、その容器から$2x$ gの食塩水を取り出し、同量の水を加えます。その結果、食塩水の濃度が7.2%になったとき、最初に抜き取った食塩水の量$x$を求める問題です。

代数学文章問題濃度二次方程式
2025/7/16

1. 問題の内容

10%の食塩水100gが入った容器から、xx gの食塩水を取り出し、同量の水を加えます。次に、その容器から2x2x gの食塩水を取り出し、同量の水を加えます。その結果、食塩水の濃度が7.2%になったとき、最初に抜き取った食塩水の量xxを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、最初の操作で取り出した食塩水の量をxx (g)とします。
1回目の操作後、容器に残った食塩水の量は100gで、食塩の量は 100×0.1x×0.1=100.1x100 \times 0.1 - x \times 0.1 = 10 - 0.1x (g) です。
濃度は 100.1x100\frac{10 - 0.1x}{100} になります。
2回目の操作で取り出した食塩水の量は2x2x (g)なので、取り出した食塩に含まれる食塩の量は 2x×100.1x100=20x0.2x2100=10x0.1x2502x \times \frac{10 - 0.1x}{100} = \frac{20x - 0.2x^2}{100} = \frac{10x - 0.1x^2}{50} (g) です。
2回目の操作後の食塩水の量は100gで、食塩の量は 100.1x10x0.1x25010 - 0.1x - \frac{10x - 0.1x^2}{50} (g) となります。
最終的な濃度は7.2%なので、以下の式が成り立ちます。
100.1x10x0.1x250100=0.072\frac{10 - 0.1x - \frac{10x - 0.1x^2}{50}}{100} = 0.072
両辺を100倍して整理すると、
100.1x10x0.1x250=7.210 - 0.1x - \frac{10x - 0.1x^2}{50} = 7.2
両辺を50倍して整理すると、
5005x(10x0.1x2)=360500 - 5x - (10x - 0.1x^2) = 360
5005x10x+0.1x2=360500 - 5x - 10x + 0.1x^2 = 360
0.1x215x+140=00.1x^2 - 15x + 140 = 0
両辺を10倍して整理すると、
x2150x+1400=0x^2 - 150x + 1400 = 0
この2次方程式を解きます。
(x10)(x140)=0(x - 10)(x - 140) = 0
x=10,140x = 10, 140
2x<1002x < 100 より、x<50x < 50 なので、x=10x = 10 が解となります。
もし x=140x=140とすると、最初の操作で取り出した量が100gを超えてしまうので、不適です。

3. 最終的な答え

10 g

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