2次関数 $y = x^2 + 2px + 3p^2 - 4p - 6$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) グラフが $x$ 軸と異なる2点で交わるような $p$ の範囲を求める。 (2) グラフが $x$ 軸から切り取る線分の長さが4となるような $p$ の値を求める。

代数学二次関数二次方程式判別式解と係数の関係
2025/7/16

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+2px+3p24p6y = x^2 + 2px + 3p^2 - 4p - 6 について、以下の問いに答える問題です。
(1) グラフが xx 軸と異なる2点で交わるような pp の範囲を求める。
(2) グラフが xx 軸から切り取る線分の長さが4となるような pp の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) グラフが xx 軸と異なる2点で交わる条件は、2次方程式 x2+2px+3p24p6=0x^2 + 2px + 3p^2 - 4p - 6 = 0 の判別式 DDD>0D > 0 となることです。判別式 DD を計算します。
D=(2p)24(1)(3p24p6)=4p212p2+16p+24=8p2+16p+24D = (2p)^2 - 4(1)(3p^2 - 4p - 6) = 4p^2 - 12p^2 + 16p + 24 = -8p^2 + 16p + 24
D>0D > 0 となる条件は、
8p2+16p+24>0-8p^2 + 16p + 24 > 0
p22p3<0p^2 - 2p - 3 < 0
(p3)(p+1)<0(p-3)(p+1) < 0
したがって、1<p<3-1 < p < 3 となります。
(2) グラフが xx 軸から切り取る線分の長さが4であるとき、2次方程式 x2+2px+3p24p6=0x^2 + 2px + 3p^2 - 4p - 6 = 0 の2つの解を α\alpha, β\beta とすると、αβ=4|\alpha - \beta| = 4 となります。
解と係数の関係より、
α+β=2p\alpha + \beta = -2p
αβ=3p24p6\alpha \beta = 3p^2 - 4p - 6
(αβ)2=(α+β)24αβ=(2p)24(3p24p6)=4p212p2+16p+24=8p2+16p+24(\alpha - \beta)^2 = (\alpha + \beta)^2 - 4\alpha \beta = (-2p)^2 - 4(3p^2 - 4p - 6) = 4p^2 - 12p^2 + 16p + 24 = -8p^2 + 16p + 24
αβ=4|\alpha - \beta| = 4 より、(αβ)2=16(\alpha - \beta)^2 = 16
8p2+16p+24=16-8p^2 + 16p + 24 = 16
8p2+16p+8=0-8p^2 + 16p + 8 = 0
p22p1=0p^2 - 2p - 1 = 0
p=2±4+42=2±82=2±222=1±2p = \frac{2 \pm \sqrt{4 + 4}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{8}}{2} = \frac{2 \pm 2\sqrt{2}}{2} = 1 \pm \sqrt{2}
(1) で求めた範囲 1<p<3-1 < p < 3 を満たすか確認します。
1+21+1.414=2.4141 + \sqrt{2} \approx 1 + 1.414 = 2.414 より 1<1+2<3-1 < 1 + \sqrt{2} < 3 を満たします。
1211.414=0.4141 - \sqrt{2} \approx 1 - 1.414 = -0.414 より 1<12<3-1 < 1 - \sqrt{2} < 3 を満たします。

3. 最終的な答え

アイ: -1
ウ: 3
エ: 1
オ: 2
p=1±2p = 1 \pm \sqrt{2}

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