与えられた微分方程式を解く問題です。 微分方程式は $3yy'' = y'^2$ と表されます。

解析学微分方程式変数分離積分
2025/7/16

1. 問題の内容

与えられた微分方程式を解く問題です。
微分方程式は 3yy=y23yy'' = y'^2 と表されます。

2. 解き方の手順

まず、y=py' = p とおくと、y=dpdx=dpdydydx=pdpdyy'' = \frac{dp}{dx} = \frac{dp}{dy} \frac{dy}{dx} = p\frac{dp}{dy} となります。
したがって、微分方程式は次のようになります。
3ypdpdy=p23yp\frac{dp}{dy} = p^2
p=0p = 0 の場合、これは y=0y' = 0 を意味し、y=c1y = c_1 (定数) が解になります。
次に、p0p \neq 0 と仮定して、両辺を pp で割ると、
3ydpdy=p3y \frac{dp}{dy} = p
これを変数分離すると、
dpp=dy3y\frac{dp}{p} = \frac{dy}{3y}
両辺を積分すると、
dpp=dy3y\int \frac{dp}{p} = \int \frac{dy}{3y}
lnp=13lny+c\ln|p| = \frac{1}{3} \ln|y| + c
lnp=lny1/3+c\ln|p| = \ln|y^{1/3}| + c
p=ecy1/3|p| = e^c |y^{1/3}|
p=Ay1/3p = Ay^{1/3} (ここで、A=±ecA = \pm e^c は任意の定数)
したがって、y=Ay1/3y' = Ay^{1/3} となります。これは dydx=Ay1/3\frac{dy}{dx} = Ay^{1/3} と書き換えられます。
再び変数分離をすると、
y1/3dy=Adxy^{-1/3} dy = A dx
両辺を積分すると、
y1/3dy=Adx\int y^{-1/3} dy = \int A dx
32y2/3=Ax+B\frac{3}{2} y^{2/3} = Ax + B (ここで、BB は積分定数)
y2/3=23Ax+23By^{2/3} = \frac{2}{3}Ax + \frac{2}{3}B
y2/3=Cx+Dy^{2/3} = Cx + D (ここで、C=23AC = \frac{2}{3}AD=23BD = \frac{2}{3}B は任意の定数)
したがって、
y=(Cx+D)3/2y = (Cx + D)^{3/2}

3. 最終的な答え

y=c1y = c_1
y=(Cx+D)3/2y = (Cx + D)^{3/2}
ここで、c1,C,Dc_1, C, D は任意の定数。

「解析学」の関連問題

与えられた関数 $y = \frac{x}{\sqrt{x+1}}$ の導関数を求める問題です。

微分導関数商の微分法連鎖律
2025/7/16

与えられた関数 $y = (4x^2 - 5x + 1)e^x$ の導関数 $dy/dx$ を求めます。

導関数微分積の微分法則合成関数の微分連鎖律
2025/7/16

与えられた4つの関数をそれぞれ微分する問題です。 (1) $y = (3x-4)(x^2 + x + 1)$ (2) $y = (x^2 - 2)(x^3 + x)$ (3) $y = (x^2 + ...

微分積の微分公式関数の微分
2025/7/16

問題は、極限 $\lim_{x \to \infty} \left(1 - \frac{1}{x}\right)^x$ を計算することです。

極限指数関数e
2025/7/16

$\lim_{x \to \infty} \frac{2^x + 3^x}{2^x - 3^x}$ を計算する問題です。

極限指数関数関数の極限
2025/7/16

$\lim_{x \to \infty} \frac{\log 2x^2}{\log x}$ の値を求めよ。

極限対数関数関数の極限
2025/7/16

領域 $D = \{(x, y) \mid -1 \le x \le 0, -1 \le y \le 0\}$ 上の曲面 $z = f(x, y) = 2x + 2y$ の面積を求めよ。

曲面面積偏微分重積分
2025/7/16

領域 $D = \{(x, y) ; 0 \le x \le 2, 0 \le y \le 1\}$ 上の曲面 $z = f(x, y) = \sqrt{2x+y}$ の面積を求める問題です。

曲面積重積分偏微分
2025/7/16

問題は、以下の2つの命題を証明することです。 (1) 集合 $S$ が上に有界であることと、$S$ の上界の集合 $U(S)$ が空でないこと ($U(S) \neq \emptyset$) は同値で...

集合有界上界下界同値性証明
2025/7/16

与えられた3つの集合$A$, $B$, $C$がそれぞれ上または下に有界かどうかを判断し、有界である場合は上界または下界を1つずつ答える問題です。 $A = \{2n \mid n \in \math...

集合有界性上界下界実数有理数
2025/7/16