Z/2371Zにおいて 23÷663 の値を求めるということは、23x≡663(mod2371) となる x を求めるということです。 これは、23x=663+2371k となる整数 x,k を求めることに等しいです。 つまり、不定方程式 23x−2371k=663 を解くことになります。 まず、23と2371の最大公約数(GCD)をユークリッドの互除法で求めます。
2371=23×103+2 23=2×11+1 2=1×2+0 よって、GCD(23, 2371) = 1 です。
次に、拡張ユークリッド互除法を用いて、 23x+2371y=1 となる x,y を求めます。 1=23−2×11 1=23−(2371−23×103)×11 1=23−2371×11+23×103×11 1=23−2371×11+23×1133 1=23×1134−2371×11 よって、23×1134−2371×11=1 が成り立つことが分かります。 この式に663をかけると、
23×(1134×663)−2371×(11×663)=663 23×751782−2371×7293=663 したがって、x=751782 が解の一つとなります。 しかし、Z/2371Z における解なので、 x(mod2371) を求める必要があります。 751782=2371×317+5 よって、x≡5(mod2371) です。