関数 $y = e^{\frac{1}{x^2-1}}$ のグラフの概形を $-1 < x < 1$ の範囲で描く問題です。

解析学関数のグラフ増減極値漸近線偶関数
2025/7/16

1. 問題の内容

関数 y=e1x21y = e^{\frac{1}{x^2-1}} のグラフの概形を 1<x<1-1 < x < 1 の範囲で描く問題です。

2. 解き方の手順

まず、関数 f(x)=1x21f(x) = \frac{1}{x^2-1} について調べます。
* **定義域**: 1<x<1-1<x<1
* **対称性**: f(x)=1(x)21=1x21=f(x)f(-x) = \frac{1}{(-x)^2-1} = \frac{1}{x^2-1} = f(x) なので、f(x)f(x)は偶関数です。したがって、y=ef(x)y = e^{f(x)} も偶関数です。グラフはy軸に関して対称です。
* **極値**:
f(x)=2x(x21)2f'(x) = \frac{-2x}{(x^2-1)^2} なので、f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=0x=0 のときです。
x=0x = 0 のとき、f(0)=1f(0) = -1 となり、y=e1=1ey = e^{-1} = \frac{1}{e}
* **増減**:
1<x<0-1<x<0 のとき、f(x)>0f'(x)>0なので、f(x)f(x)は増加します。
0<x<10<x<1 のとき、f(x)<0f'(x)<0なので、f(x)f(x)は減少します。
y=e1x212x(x21)2y' = e^{\frac{1}{x^2-1}} \cdot \frac{-2x}{(x^2-1)^2}なので、y=0y'=0となるのはx=0x=0の時のみ。
x=0x = 0 で極大値 y=e1=1/ey = e^{-1} = 1/e をとる。
* **漸近線**:
x1x \to 1^- のとき、x210x^2 - 1 \to 0^- なので、1x21\frac{1}{x^2-1} \to -\infty。したがって、y=e1x210y = e^{\frac{1}{x^2-1}} \to 0
同様に、x1+x \to -1^+ のとき、y0y \to 0
x1x \to 1 および x1x \to -1 のとき、yy は 0 に近づく。
* **グラフの概形**:
y軸に関して対称で、x=0で極大値 1/e1/eをとり、xが1または-1に近づくとyは0に近づく。

3. 最終的な答え

グラフの概形は、y軸に関して対称な山のような形になります。x=0x=0で極大値1/e1/eをとり、x±1x \to \pm 1y0y \to 0 となります。

「解析学」の関連問題

与えられた4階線形非同次微分方程式 $y^{(4)} - 81y = \sin 2x$ の一般解を求めます。

微分方程式線形微分方程式非同次微分方程式一般解
2025/7/17

与えられた3階線形非同次常微分方程式 $y''' + y = e^{-x}$ を解く問題です。

常微分方程式線形微分方程式非同次方程式特性方程式一般解特殊解
2025/7/17

与えられた微分方程式は、3階の線形非同次微分方程式です。この方程式は次の形で表されます。 $y''' + y'' + y' + y = q(x)$ ここで、$y$ は $x$ の関数であり、$y'$,...

微分方程式線形微分方程式同次方程式非同次方程式特性方程式一般解特殊解
2025/7/17

与えられた3階線形非同次微分方程式を解きます。微分方程式は次のとおりです。 $y''' + y'' - y' - y = e^x$

微分方程式線形微分方程式非同次方程式特性方程式一般解特殊解
2025/7/17

問題は以下の通りです。 [1] 次の図形の体積を求めよ。 1. $y = \sqrt{x+1}$ ($1 \le x \le 4$) を $x$ 軸のまわりに回転してできる回転体。

回転体の体積曲線の長さ積分定積分弧長
2025/7/17

与えられた4階線形非同次微分方程式 $y^{(4)} - 8y'' + 16y = x^2$ の解を求める問題です。

微分方程式線形微分方程式非同次微分方程式特性方程式一般解特殊解
2025/7/17

与えられた3つの級数について、収束半径をそれぞれ求める問題です。 (1) $\sum_{n=0}^{\infty} \frac{(2n+1)!!}{(n+1)^n}x^n$ (2) $\sum_{n=...

級数収束半径ダランベールの判定法スターリングの公式
2025/7/17

与えられた3階線形非同次微分方程式を解く問題です。 $y''' + y'' - y' - y = e^x$

微分方程式線形微分方程式特性方程式非同次
2025/7/17

与えられた広義積分を計算する問題です。問題は2つのパートに分かれており、それぞれ3つの広義積分を計算する必要があります。 パート1: 1. $\int_{0}^{2} \frac{1}{\sqrt[...

広義積分積分計算部分積分
2025/7/17

与えられた式 $B' = -\frac{e^{2x}}{4} + \frac{xe^{2x}}{2}$ を簡略化します。

微分指数関数簡略化
2025/7/17