(1) $x = \frac{\sqrt{5} + \sqrt{3}}{2}$、 $y = \frac{\sqrt{5} - \sqrt{3}}{2}$ のとき、$x^2 + xy + y^2$ の値を求める。 (2) $x = \frac{\sqrt{10} + \sqrt{2}}{2}$、$y = \frac{\sqrt{10} - \sqrt{2}}{2}$ のとき、$x^2 - 3xy + y^2$ の値を求める。 (3) ある整数 $x$ を4倍して15を加えた数が、1以上40以下であるような $x$ の個数を求める。 (4) ある整数 $x$ を3倍した数と、$x$ から4を引いて2倍した数を加えた数が、10以上30以下であるような $x$ の個数を求める。 (5) 実数全体を全体集合とし、その部分集合 $A = \{x \,|\, x \leq -2, 6 < x\}$、$B = \{x \,|\, |x| > 2\}$ とするとき、集合 $\overline{A \cup B}$ に含まれる整数の個数を求める。

代数学式の計算不等式集合
2025/7/16

1. 問題の内容

(1) x=5+32x = \frac{\sqrt{5} + \sqrt{3}}{2}y=532y = \frac{\sqrt{5} - \sqrt{3}}{2} のとき、x2+xy+y2x^2 + xy + y^2 の値を求める。
(2) x=10+22x = \frac{\sqrt{10} + \sqrt{2}}{2}y=1022y = \frac{\sqrt{10} - \sqrt{2}}{2} のとき、x23xy+y2x^2 - 3xy + y^2 の値を求める。
(3) ある整数 xx を4倍して15を加えた数が、1以上40以下であるような xx の個数を求める。
(4) ある整数 xx を3倍した数と、xx から4を引いて2倍した数を加えた数が、10以上30以下であるような xx の個数を求める。
(5) 実数全体を全体集合とし、その部分集合 A={xx2,6<x}A = \{x \,|\, x \leq -2, 6 < x\}B={xx>2}B = \{x \,|\, |x| > 2\} とするとき、集合 AB\overline{A \cup B} に含まれる整数の個数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、x2+xy+y2x^2 + xy + y^2 を変形する。
x2+xy+y2=(x+y)2xyx^2 + xy + y^2 = (x+y)^2 - xy
x+y=5+32+532=5x + y = \frac{\sqrt{5} + \sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{5} - \sqrt{3}}{2} = \sqrt{5}
xy=5+32532=534=24=12xy = \frac{\sqrt{5} + \sqrt{3}}{2} \cdot \frac{\sqrt{5} - \sqrt{3}}{2} = \frac{5 - 3}{4} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}
よって、x2+xy+y2=(5)212=512=92x^2 + xy + y^2 = (\sqrt{5})^2 - \frac{1}{2} = 5 - \frac{1}{2} = \frac{9}{2}
(2)
まず、x23xy+y2x^2 - 3xy + y^2 を変形する。
x23xy+y2=(x+y)25xyx^2 - 3xy + y^2 = (x+y)^2 - 5xy
x+y=10+22+1022=10x + y = \frac{\sqrt{10} + \sqrt{2}}{2} + \frac{\sqrt{10} - \sqrt{2}}{2} = \sqrt{10}
xy=10+221022=1024=84=2xy = \frac{\sqrt{10} + \sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{10} - \sqrt{2}}{2} = \frac{10 - 2}{4} = \frac{8}{4} = 2
よって、x23xy+y2=(10)252=1010=0x^2 - 3xy + y^2 = (\sqrt{10})^2 - 5 \cdot 2 = 10 - 10 = 0
(3)
4x+154x + 15 が1以上40以下なので、不等式を立てる。
14x+15401 \leq 4x + 15 \leq 40
144x25-14 \leq 4x \leq 25
144x254-\frac{14}{4} \leq x \leq \frac{25}{4}
3.5x6.25-3.5 \leq x \leq 6.25
xx は整数なので、x=3,2,1,0,1,2,3,4,5,6x = -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6
したがって、10個ある。
(4)
3x+2(x4)3x + 2(x-4) が10以上30以下なので、不等式を立てる。
103x+2(x4)3010 \leq 3x + 2(x-4) \leq 30
103x+2x83010 \leq 3x + 2x - 8 \leq 30
105x83010 \leq 5x - 8 \leq 30
185x3818 \leq 5x \leq 38
185x385\frac{18}{5} \leq x \leq \frac{38}{5}
3.6x7.63.6 \leq x \leq 7.6
xx は整数なので、x=4,5,6,7x = 4, 5, 6, 7
したがって、4個ある。
(5)
A={xx2,6<x}A = \{x \,|\, x \leq -2, 6 < x\}B={xx>2}B = \{x \,|\, |x| > 2\} より、B={xx<2,2<x}B = \{x \,|\, x < -2, 2 < x\}
AB={xx2,2<x}A \cup B = \{x \,|\, x \leq -2, 2 < x\}
AB={x2<x2}\overline{A \cup B} = \{x \,|\, -2 < x \leq 2\}
AB\overline{A \cup B} に含まれる整数は 1,0,1,2-1, 0, 1, 2。ただし、問題文にx2,6<xx \le -2, 6 < xとあるので-2はAに含まれる。
また、x>2|x|>2よりx<2,2<xx<-2, 2<xなので、2はBに含まれないので、x2x\le 2
AB={x2<x2}\overline{A \cup B} = \{x \,|\, -2 < x \leq 2\} に含まれる整数は、1,0,1,2-1, 0, 1, 2 の4個。

3. 最終的な答え

(1) 92\frac{9}{2}
(2) 00
(3) 1010
(4) 44
(5) 44

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