(7) 関数 $f(x) = x^3 + ax^2 + 3ax - 10$ が極値をもたないような実数 $a$ の範囲を求める。 (8) $x=3$ で極小値1をとり、$x=1$ で極大値5をとるような3次関数 $f(x)$ を求める。

解析学微分極値3次関数判別式
2025/7/16

1. 問題の内容

(7) 関数 f(x)=x3+ax2+3ax10f(x) = x^3 + ax^2 + 3ax - 10 が極値をもたないような実数 aa の範囲を求める。
(8) x=3x=3 で極小値1をとり、x=1x=1 で極大値5をとるような3次関数 f(x)f(x) を求める。

2. 解き方の手順

(7)
関数 f(x)f(x) が極値を持たない条件は、f(x)=0f'(x) = 0 が実数解を持たないか、または実数解を持つ場合に重解となることである。
まず、f(x)f'(x) を計算する。
f(x)=3x2+2ax+3af'(x) = 3x^2 + 2ax + 3a
f(x)=0f'(x) = 0 が実数解を持たない、または重解を持つ条件は、判別式 DDD0D \le 0 であることである。
D=(2a)24(3)(3a)=4a236a=4a(a9)D = (2a)^2 - 4(3)(3a) = 4a^2 - 36a = 4a(a-9)
したがって、4a(a9)04a(a-9) \le 0 より、0a90 \le a \le 9
(8)
求める3次関数を f(x)=px3+qx2+rx+sf(x) = px^3 + qx^2 + rx + s とおく。
f(x)=3px2+2qx+rf'(x) = 3px^2 + 2qx + r
f(3)=1f(3) = 1 より、27p+9q+3r+s=127p + 9q + 3r + s = 1
f(1)=5f(1) = 5 より、p+q+r+s=5p + q + r + s = 5
f(3)=0f'(3) = 0 より、27p+6q+r=027p + 6q + r = 0
f(1)=0f'(1) = 0 より、3p+2q+r=03p + 2q + r = 0
f(3)=0f'(3)=0f(1)=0f'(1)=0 の差を取ると 24p+4q=024p + 4q = 0 より q=6pq = -6p
これを 3p+2q+r=03p + 2q + r = 0 に代入すると 3p12p+r=03p - 12p + r = 0 より r=9pr = 9p
f(3)=1f(3) = 1f(1)=5f(1) = 5 の差を取ると 26p+8q+2r=426p + 8q + 2r = -4
13p+4q+r=213p + 4q + r = -2
これに q=6pq = -6pr=9pr = 9p を代入すると 13p24p+9p=213p - 24p + 9p = -2 より 2p=2-2p = -2 より p=1p = 1
したがって、q=6q = -6, r=9r = 9
p+q+r+s=5p + q + r + s = 5 に代入すると 16+9+s=51 - 6 + 9 + s = 5 より 4+s=54 + s = 5 より s=1s = 1
よって、f(x)=x36x2+9x+1f(x) = x^3 - 6x^2 + 9x + 1

3. 最終的な答え

(7) 0a90 \le a \le 9
(8) f(x)=x36x2+9x+1f(x) = x^3 - 6x^2 + 9x + 1

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