$\sqrt{n^2 + 60}$ が自然数となるような自然数 $n$ をすべて求める問題です。

代数学平方根整数解因数分解方程式
2025/7/16

1. 問題の内容

n2+60\sqrt{n^2 + 60} が自然数となるような自然数 nn をすべて求める問題です。

2. 解き方の手順

n2+60\sqrt{n^2 + 60} が自然数であるとき、n2+60n^2 + 60 はある自然数の2乗になります。そこで、n2+60=m2n^2 + 60 = m^2 (mm は自然数) とおきます。
すると、m2n2=60m^2 - n^2 = 60 となり、これは (m+n)(mn)=60(m + n)(m - n) = 60 と因数分解できます。
mmnn は自然数なので、m+nm + nmnm - n も整数です。さらに、m+n>0m + n > 0 であるから、mn>0m - n > 0 でもあります。また、m+n>mnm + n > m - n であることにも注意します。
6060 の正の約数の組を考えると、
(1, 60), (2, 30), (3, 20), (4, 15), (5, 12), (6, 10) があります。
それぞれの組について、
m+nm + nmnm - n の連立方程式を解きます。
(i) m+n=60,mn=1m + n = 60, m - n = 1 のとき、
2m=612m = 61 となるので、m=612m = \frac{61}{2}mm が整数ではないので不適。
(ii) m+n=30,mn=2m + n = 30, m - n = 2 のとき、
2m=322m = 32 となるので、m=16m = 16n=14n = 14
(iii) m+n=20,mn=3m + n = 20, m - n = 3 のとき、
2m=232m = 23 となるので、m=232m = \frac{23}{2}mm が整数ではないので不適。
(iv) m+n=15,mn=4m + n = 15, m - n = 4 のとき、
2m=192m = 19 となるので、m=192m = \frac{19}{2}mm が整数ではないので不適。
(v) m+n=12,mn=5m + n = 12, m - n = 5 のとき、
2m=172m = 17 となるので、m=172m = \frac{17}{2}mm が整数ではないので不適。
(vi) m+n=10,mn=6m + n = 10, m - n = 6 のとき、
2m=162m = 16 となるので、m=8m = 8n=2n = 2
したがって、nn221414 となります。

3. 最終的な答え

n=2,14n = 2, 14

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