**(3) 不定方程式 5x−7y=1 の整数解** まず、5x−7y=1 を満たす整数解を1つ見つける。 5(3)−7(2)=15−14=1 より、x=3, y=2 が1つの解である。 5x−7y=1 と 5(3)−7(2)=1 の差をとると、 5(x−3)−7(y−2)=0 5(x−3)=7(y−2) 5と7は互いに素なので、x−3 は7の倍数でなければならない。したがって、x−3=7k (kは整数)とおける。 これを 5(x−3)=7(y−2) に代入すると、 5(7k)=7(y−2) よって、一般解は x=7k+3, y=5k+2 (kは整数)である。 **(4) 不定方程式 4x+19y=3 の整数解** まず、4x+19y=3 を満たす整数解を1つ見つける。 4(5)+19(−1)=20−19=1 なので、両辺を3倍して 4(15)+19(−3)=3 よって、x=15, y=−3 が1つの解である。 4x+19y=3 と 4(15)+19(−3)=3 の差をとると、 4(x−15)+19(y+3)=0 4(x−15)=−19(y+3) 4と19は互いに素なので、x−15 は19の倍数でなければならない。したがって、x−15=19k (kは整数)とおける。 x=19k+15 これを 4(x−15)=−19(y+3) に代入すると、 4(19k)=−19(y+3) 4k=−(y+3) y=−4k−3 よって、一般解は x=19k+15, y=−4k−3 (kは整数)である。 **(5) 5で割ると3余り、8で割ると1余る自然数のうち、最も小さいもの**
n=5a+3 (a は整数) n=8b+1 (b は整数) と表せる。
5a+3=8b+1 より、 5a−8b=−2 5a−8b=−2 を満たす整数解を1つ見つける。 5(2)−8(1)=10−8=2 なので、5(−2)−8(−1)=−2 よって、a=−2, b=−1 が1つの解である。 5a−8b=−2 と 5(−2)−8(−1)=−2 の差をとると、 5(a+2)−8(b+1)=0 5(a+2)=8(b+1) 5と8は互いに素なので、a+2 は8の倍数でなければならない。したがって、a+2=8k (kは整数)とおける。 n=5a+3=5(8k−2)+3=40k−10+3=40k−7 n が自然数なので、40k−7>0 k>407 k は整数なので、k=1 が最小。 n=40(1)−7=33 **(6) 14で割ると3余り、21で割ると12余るような整数が存在しないことの証明**
n=14a+3 (a は整数) n=21b+12 (b は整数) と表せる。
14a+3=21b+12 より、 14a−21b=9 2(7a)−3(7b)=9 7(2a−3b)=9 ここで、a と b は整数なので、2a−3b も整数である。 したがって、7の倍数が9になる必要があるが、これはあり得ない。
よって、与えられた条件を満たす整数は存在しない。
##