自然数 $a$ と $b$ が互いに素であるとき、不定方程式 $ax + by = n$ が非負整数解 $(x, y)$ をもたないような自然数 $n$ の個数を求める問題です。

数論不定方程式互いに素シルベスターの公式チキンマックナゲット定理整数論
2025/7/16

1. 問題の内容

自然数 aabb が互いに素であるとき、不定方程式 ax+by=nax + by = n が非負整数解 (x,y)(x, y) をもたないような自然数 nn の個数を求める問題です。

2. 解き方の手順

この問題は、シルベスターの公式(またはチキンマックナゲット定理)として知られる結果を用いることで解けます。
シルベスターの公式によれば、aabb が互いに素な自然数であるとき、不定方程式 ax+by=nax + by = n が非負整数解をもたない最大の nnababab - a - b です。つまり、n>ababn > ab - a - b であれば必ず非負整数解を持ちます。
また、非負整数解を持たない nn の個数は (a1)(b1)2\frac{(a-1)(b-1)}{2} 個であることが知られています。

3. 最終的な答え

不定方程式 ax+by=nax + by = n が非負整数解 (x,y)(x, y) をもたないような自然数 nn の個数は (a1)(b1)2\frac{(a-1)(b-1)}{2} 個です。

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