与えられた問題は、放物線 $y = x^2 - 1$ と直線 $y = kx - 3$ の関係、および点 $(a, b)$ から放物線 $y = x^2 - 1$ に引いた接線に関する問題です。具体的には、以下の内容を求める必要があります。 * 放物線と直線が異なる2点で交わる時の $k$ の範囲。 * 放物線と直線が接する時の接点の座標。 * 点 $(a, b)$ から放物線 $y = x^2 - 1$ に接線を2本引けるための必要十分条件。 * 2本の接線が垂直に交わる時の $b$ の値。

代数学二次関数放物線接線判別式微分
2025/7/16

1. 問題の内容

与えられた問題は、放物線 y=x21y = x^2 - 1 と直線 y=kx3y = kx - 3 の関係、および点 (a,b)(a, b) から放物線 y=x21y = x^2 - 1 に引いた接線に関する問題です。具体的には、以下の内容を求める必要があります。
* 放物線と直線が異なる2点で交わる時の kk の範囲。
* 放物線と直線が接する時の接点の座標。
* 点 (a,b)(a, b) から放物線 y=x21y = x^2 - 1 に接線を2本引けるための必要十分条件。
* 2本の接線が垂直に交わる時の bb の値。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 y=x21y = x^2 - 1 と直線 y=kx3y = kx - 3 が異なる2点で交わる条件
連立方程式を解いて、xx についての二次方程式を作ります。
x21=kx3x^2 - 1 = kx - 3
x2kx+2=0x^2 - kx + 2 = 0
この二次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D>0D > 0 となることです。
D=(k)24(1)(2)=k28>0D = (-k)^2 - 4(1)(2) = k^2 - 8 > 0
k2>8k^2 > 8
よって、k>22k > 2\sqrt{2} または k<22k < -2\sqrt{2}
(2) 放物線 y=x21y = x^2 - 1 と直線 y=kx3y = kx - 3 が接する条件
放物線と直線が接するとき、x2kx+2=0x^2 - kx + 2 = 0 の判別式 D=0D = 0 となります。
k28=0k^2 - 8 = 0
k=±22k = \pm 2\sqrt{2}
k=22k = 2\sqrt{2} のとき、x222x+2=0x^2 - 2\sqrt{2}x + 2 = 0 より、(x2)2=0(x - \sqrt{2})^2 = 0 なので、x=2x = \sqrt{2}
このとき、y=(2)21=21=1y = (\sqrt{2})^2 - 1 = 2 - 1 = 1
k=22k = -2\sqrt{2} のとき、x2+22x+2=0x^2 + 2\sqrt{2}x + 2 = 0 より、(x+2)2=0(x + \sqrt{2})^2 = 0 なので、x=2x = -\sqrt{2}
このとき、y=(2)21=21=1y = (-\sqrt{2})^2 - 1 = 2 - 1 = 1
したがって、接点の座標は (2,1),(2,1)(\sqrt{2}, 1), (-\sqrt{2}, 1)
(3) 点 (a,b)(a, b) から放物線 y=x21y = x^2 - 1 に接線を引く条件
接点の xx 座標を tt とすると、接点の座標は (t,t21)(t, t^2 - 1) と表せます。
y=x21y = x^2 - 1 を微分すると、y=2xy' = 2x なので、接線の方程式は
y(t21)=2t(xt)y - (t^2 - 1) = 2t(x - t)
y=2txt21+2t2t2=2txt21y = 2tx - t^2 - 1 + 2t^2 - t^2 = 2tx - t^2 - 1
この直線が点 (a,b)(a, b) を通るので、
b=2tat21b = 2ta - t^2 - 1
t22at+b+1=0t^2 - 2at + b + 1 = 0
この二次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D>0D > 0 となることです。
D/4=(a)2(b+1)=a2b1>0D/4 = (-a)^2 - (b + 1) = a^2 - b - 1 > 0
a2b1>0a^2 - b - 1 > 0 より、a2b>1a^2 - b > 1
(4) 2本の接線が垂直に交わる条件
t22at+b+1=0t^2 - 2at + b + 1 = 0 の2つの解を t1,t2t_1, t_2 とすると、t1,t2t_1, t_2 は2つの接点の xx 座標を表します。
2本の接線の傾きはそれぞれ 2t1,2t22t_1, 2t_2 となり、これらが垂直に交わるので、
(2t1)(2t2)=1(2t_1)(2t_2) = -1
4t1t2=14t_1t_2 = -1
t1t2=14t_1t_2 = -\frac{1}{4}
解と係数の関係より、t1t2=b+1t_1t_2 = b + 1 なので、
b+1=14b + 1 = -\frac{1}{4}
b=141=54b = -\frac{1}{4} - 1 = -\frac{5}{4}

3. 最終的な答え

* kk の範囲:k>22k > 2\sqrt{2}, 22>k-2\sqrt{2} > k
* 接点の座標:(2,1),(2,1)(\sqrt{2}, 1), (-\sqrt{2}, 1) ただし、2<2-\sqrt{2} < \sqrt{2} とする。
* 接線を2本引ける条件:a2b>1a^2 - b > 1
* 2本の接線が垂直に交わる時の bb の値:b=54b = -\frac{5}{4}

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