(1) 連立1次方程式 Ax=b を掃き出し法で解く。 拡大行列 [A∣b] は次のようになります。 1−111143−13∣∣∣210 1行目に1行目を足し、3行目から1行目を引きます。
100123320∣∣∣23−2 2行目を1/2倍します。
100113310∣∣∣23/2−2 3行目から2行目の3倍を引きます。
10011031−3∣∣∣23/2−13/2 3行目を-1/3倍します。
100110311∣∣∣23/213/6 2行目から3行目を引き、1行目から3行目の3倍を引きます。
100110001∣∣∣−9/2−2/313/6 1行目から2行目を引きます。
100010001∣∣∣−23/6−2/313/6 よって、x=−23/6,y=−2/3,z=13/6 となります。 (2) A の逆行列 A−1 を行基本変形によって求める。 [A∣I] は次のようになります。 1−111143−13∣∣∣100010001 1行目に1行目を足し、3行目から1行目を引きます。
100123320∣∣∣11−1010001 2行目を1/2倍します。
100113310∣∣∣11/2−101/20001 3行目から2行目の3倍を引きます。
10011031−3∣∣∣11/2−5/201/2−3/2001 3行目を-1/3倍します。
100110311∣∣∣11/25/601/21/200−1/3 2行目から3行目を引き、1行目から3行目の3倍を引きます。
100110001∣∣∣−3/2−1/35/6−3/201/211/3−1/3 1行目から2行目を引きます。
100010001∣∣∣−7/6−1/35/6−3/201/22/31/3−1/3 よって、A−1=−7/6−1/35/6−3/201/22/31/3−1/3 となります。 (3) 連立1次方程式 Ax=b を(2)で求めた逆行列を用いて解く。 x=A−1b より、 xyz=−7/6−1/35/6−3/201/22/31/3−1/3210=−7/3−3/2−2/35/3+1/2=−23/6−2/313/6 よって、x=−23/6,y=−2/3,z=13/6 となります。