数列 $\frac{1}{2}, \frac{1}{2^2}, \frac{3}{2^2}, \frac{1}{2^3}, \frac{3}{2^3}, \frac{5}{2^3}, \frac{7}{2^3}, \frac{1}{2^4}, \frac{3}{2^4}, \dots, \frac{15}{2^4}, \frac{1}{2^5}, \dots$ について、以下の問いに答えます。 (1) $\frac{1}{2^n}$ は第何項か。 (2) 第1000項を求めよ。

解析学数列等比数列無限数列級数
2025/7/16

1. 問題の内容

数列 12,122,322,123,323,523,723,124,324,,1524,125,\frac{1}{2}, \frac{1}{2^2}, \frac{3}{2^2}, \frac{1}{2^3}, \frac{3}{2^3}, \frac{5}{2^3}, \frac{7}{2^3}, \frac{1}{2^4}, \frac{3}{2^4}, \dots, \frac{15}{2^4}, \frac{1}{2^5}, \dots について、以下の問いに答えます。
(1) 12n\frac{1}{2^n} は第何項か。
(2) 第1000項を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 数列を分母が同じ項ごとにグループ分けします。
分母が 2k2^k である項の個数は 2k12^{k-1} 個です。
12n\frac{1}{2^n} は分母が 2n2^n であるグループの最初の項です。
したがって、12n\frac{1}{2^n} は、それまでのグループの項数の和に1を加えたものです。
12n\frac{1}{2^n} が現れるのは、第 1+2+22++2n11 + 2 + 2^2 + \dots + 2^{n-1} 項です。
等比数列の和の公式を用いて、1+2+22++2n1=1(2n1)21=2n11 + 2 + 2^2 + \dots + 2^{n-1} = \frac{1(2^n - 1)}{2-1} = 2^n - 1 であることがわかります。
したがって、12n\frac{1}{2^n} は第 2n12^n - 1 項です。
(2) 第1000項を求めるために、まず、第1000項の分母が 22 の何乗であるかを探します。
分母が 2k2^k である項の個数は 2k12^{k-1} 個なので、
2k12^{k-1} の累積和を考えます。
k=1k=1: 20=12^0 = 1
k=2k=2: 1+21=31 + 2^1 = 3
k=3k=3: 3+22=73 + 2^2 = 7
k=4k=4: 7+23=157 + 2^3 = 15
k=5k=5: 15+24=3115 + 2^4 = 31
k=6k=6: 31+25=6331 + 2^5 = 63
k=7k=7: 63+26=12763 + 2^6 = 127
k=8k=8: 127+27=255127 + 2^7 = 255
k=9k=9: 255+28=511255 + 2^8 = 511
k=10k=10: 511+29=1023511 + 2^9 = 1023
したがって、第1000項の分母は 2102^{10} であることがわかります。
10001000 番目の項は、分母が 2102^{10} である項のグループに属します。
分母が 292^9 である項までの累積和は 511511 なので、分母が 2102^{10} であるグループの第 1000511=4891000 - 511 = 489 番目の項が第1000項です。
分母が 2102^{10} である項の分子は、1から始まる奇数の数列になっています。
この数列の第 mm 項は 2m12m - 1 で表されます。
したがって、分母が 2102^{10} であるグループの第489項の分子は 2(489)1=9781=9772(489) - 1 = 978 - 1 = 977 です。
よって、第1000項は 977210\frac{977}{2^{10}} です。

3. 最終的な答え

(1) 第 2n12^n - 1
(2) 977210\frac{977}{2^{10}}

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