$a$は定数とする。関数 $f(x) = -ax^2 - 2ax + 6 - a$ に対して、 (ア) $a > 0$ のとき、$y = f(x)$ のグラフについて、軸の方程式と頂点の座標を求める。 (イ) $|x| \le 3$ を解く。 (ウ) $a > 0$ のとき、$|x| \le 3$ における $f(x)$ の最小値とそのときの $x$ の値を求める。

代数学二次関数平方完成絶対値最大値と最小値
2025/7/16

1. 問題の内容

aaは定数とする。関数 f(x)=ax22ax+6af(x) = -ax^2 - 2ax + 6 - a に対して、
(ア) a>0a > 0 のとき、y=f(x)y = f(x) のグラフについて、軸の方程式と頂点の座標を求める。
(イ) x3|x| \le 3 を解く。
(ウ) a>0a > 0 のとき、x3|x| \le 3 における f(x)f(x) の最小値とそのときの xx の値を求める。

2. 解き方の手順

(ア) y=f(x)=ax22ax+6ay = f(x) = -ax^2 - 2ax + 6 - a を平方完成する。
y=a(x2+2x)+6ay = -a(x^2 + 2x) + 6 - a
y=a((x+1)21)+6ay = -a((x+1)^2 - 1) + 6 - a
y=a(x+1)2+a+6ay = -a(x+1)^2 + a + 6 - a
y=a(x+1)2+6y = -a(x+1)^2 + 6
よって、y=a(x+1)2+6y = -a(x+1)^2 + 6 より、軸は x=1x = -1 であり、頂点の座標は (1,6)(-1, 6) である。
(イ) x3|x| \le 3 は、3x3 -3 \le x \le 3 と同値である。
(ウ) a>0a > 0 のとき、f(x)=a(x+1)2+6f(x) = -a(x+1)^2 + 6 は上に凸の放物線である。
また、定義域は 3x3-3 \le x \le 3 である。
軸は x=1x = -1 なので、軸は定義域に含まれる。
よって、定義域の両端の x=3x=-3x=3x=3 で最小値を取りうる。
f(3)=a(3+1)2+6=a(2)2+6=4a+6f(-3) = -a(-3+1)^2 + 6 = -a(-2)^2 + 6 = -4a + 6
f(3)=a(3+1)2+6=a(4)2+6=16a+6f(3) = -a(3+1)^2 + 6 = -a(4)^2 + 6 = -16a + 6
a>0a > 0 より、4a+6>16a+6-4a + 6 > -16a + 6 である。
したがって、f(3)=16a+6f(3) = -16a + 6 が最小値となる。
このとき、x=3x = 3 である。

3. 最終的な答え

(ア) 軸の方程式は x=1x = -1 であり、頂点の座標は (1,6)(-1, 6) である。
(イ) 3x3-3 \le x \le 3
(ウ) x=3x = 3 のとき、最小値は 16a+6-16a + 6 である。

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