問題は3つあります。 問題2: 関数 $f(x) = -x^2 + 2ax + 4a + 1$ ($-1 \le x \le 2$) について、$a$ の値によって最大値を取る $x$ の値と最大値自体が変化します。それぞれの場合における$x$の値と最大値を答える問題です。 問題3: 関数 $y = (x^2 - 2x)^2 + 4(x^2 - 2x) + 10$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) $t = x^2 - 2x$ とおくとき、$t$ のとりうる値の範囲を求めよ。 (2) この関数の最大値、最小値があれば、それを求めよ。そのときの $x$ の値を必ず示すこと。 問題4: 放物線 $y = \frac{1}{2}x^2$ を、$x$ 軸方向に $p$、$y$ 軸方向に $q$ だけ平行移動すると、直線 $y = -x$ と直線 $y = 3x$ の両方に接する。定数 $p, q$ の値を求めよ。

代数学二次関数最大値最小値放物線平行移動判別式
2025/7/16

1. 問題の内容

問題は3つあります。
問題2:
関数 f(x)=x2+2ax+4a+1f(x) = -x^2 + 2ax + 4a + 1 (1x2-1 \le x \le 2) について、aa の値によって最大値を取る xx の値と最大値自体が変化します。それぞれの場合におけるxxの値と最大値を答える問題です。
問題3:
関数 y=(x22x)2+4(x22x)+10y = (x^2 - 2x)^2 + 4(x^2 - 2x) + 10 について、以下の問いに答える問題です。
(1) t=x22xt = x^2 - 2x とおくとき、tt のとりうる値の範囲を求めよ。
(2) この関数の最大値、最小値があれば、それを求めよ。そのときの xx の値を必ず示すこと。
問題4:
放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 を、xx 軸方向に ppyy 軸方向に qq だけ平行移動すると、直線 y=xy = -x と直線 y=3xy = 3x の両方に接する。定数 p,qp, q の値を求めよ。

2. 解き方の手順

問題2:
f(x)=x2+2ax+4a+1f(x) = -x^2 + 2ax + 4a + 1 を平方完成します。
f(x)=(x22ax)+4a+1f(x) = -(x^2 - 2ax) + 4a + 1
f(x)=(xa)2+a2+4a+1f(x) = -(x - a)^2 + a^2 + 4a + 1
グラフは上に凸な放物線で、軸は x=ax = a です。定義域は 1x2-1 \le x \le 2 です。
(ア) a<1a < -1 のとき、最大値は x=1x = -1 のときにとります。
f(1)=(1)2+2a(1)+4a+1=12a+4a+1=2af(-1) = -(-1)^2 + 2a(-1) + 4a + 1 = -1 - 2a + 4a + 1 = 2a
(イ) 1a2-1 \le a \le 2 のとき、最大値は x=ax = a のときにとります。
f(a)=a2+4a+1f(a) = a^2 + 4a + 1
(ウ) 2<a2 < a のとき、最大値は x=2x = 2 のときにとります。
f(2)=22+2a(2)+4a+1=4+4a+4a+1=8a3f(2) = -2^2 + 2a(2) + 4a + 1 = -4 + 4a + 4a + 1 = 8a - 3
問題3:
(1) t=x22xt = x^2 - 2x とおきます。t=(x1)21t = (x - 1)^2 - 1 と変形できます。
xx の範囲に制限がないので、t1t \ge -1
(2) y=t2+4t+10y = t^2 + 4t + 10t=x22xt = x^2 - 2x を代入すると、y=(t+2)2+6y = (t + 2)^2 + 6 と変形できます。
t1t \ge -1 なので、t=1t = -1 のとき最小値をとります。最小値は (1+2)2+6=1+6=7(-1 + 2)^2 + 6 = 1 + 6 = 7
t=1t = -1 のとき、x22x=1x^2 - 2x = -1 より、x22x+1=0x^2 - 2x + 1 = 0 なので、(x1)2=0(x - 1)^2 = 0。したがって、x=1x = 1
tt がいくらでも大きくなれるので、最大値はありません。
問題4:
y=12x2y = \frac{1}{2}x^2xx 軸方向に ppyy 軸方向に qq だけ平行移動した放物線は、y=12(xp)2+qy = \frac{1}{2}(x - p)^2 + q となります。
y=xy = -x と接するとき、12(xp)2+q=x\frac{1}{2}(x - p)^2 + q = -x
12(x22px+p2)+q+x=0\frac{1}{2}(x^2 - 2px + p^2) + q + x = 0
x22px+p2+2q+2x=0x^2 - 2px + p^2 + 2q + 2x = 0
x2+(22p)x+p2+2q=0x^2 + (2 - 2p)x + p^2 + 2q = 0
判別式 D1=(22p)24(p2+2q)=0D_1 = (2 - 2p)^2 - 4(p^2 + 2q) = 0
48p+4p24p28q=04 - 8p + 4p^2 - 4p^2 - 8q = 0
12p2q=01 - 2p - 2q = 0
2q=12p2q = 1 - 2p
y=3xy = 3x と接するとき、12(xp)2+q=3x\frac{1}{2}(x - p)^2 + q = 3x
12(x22px+p2)+q3x=0\frac{1}{2}(x^2 - 2px + p^2) + q - 3x = 0
x22px+p2+2q6x=0x^2 - 2px + p^2 + 2q - 6x = 0
x2+(2p6)x+p2+2q=0x^2 + (-2p - 6)x + p^2 + 2q = 0
判別式 D2=(2p6)24(p2+2q)=0D_2 = (-2p - 6)^2 - 4(p^2 + 2q) = 0
4p2+24p+364p28q=04p^2 + 24p + 36 - 4p^2 - 8q = 0
24p+368q=024p + 36 - 8q = 0
6p+92q=06p + 9 - 2q = 0
2q=6p+92q = 6p + 9
12p=6p+91 - 2p = 6p + 9 より、8p=88p = -8 なので、p=1p = -1
2q=12(1)=32q = 1 - 2(-1) = 3 より、q=32q = \frac{3}{2}

3. 最終的な答え

問題2:
(ア) a<1a < -1 のとき、x=1x = -1 で最大値 2a2a
(イ) 1a2-1 \le a \le 2 のとき、x=ax = a で最大値 a2+4a+1a^2 + 4a + 1
(ウ) 2<a2 < a のとき、x=2x = 2 で最大値 8a38a - 3
問題3:
(1) t1t \ge -1
(2) 最小値: 77 (x=1x = 1 のとき)、最大値: なし
問題4:
p=1p = -1, q=32q = \frac{3}{2}

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