$A$ が対称行列であるとき、$A^2$ も対称行列であることを証明する問題です。

代数学線形代数行列対称行列転置行列行列の積
2025/7/17

1. 問題の内容

AA が対称行列であるとき、A2A^2 も対称行列であることを証明する問題です。

2. 解き方の手順

行列 AA が対称行列であるとは、AT=AA^T = A が成り立つことを意味します。ここで、ATA^TAA の転置行列を表します。
A2A^2 が対称行列であることを示すためには、(A2)T=A2(A^2)^T = A^2 が成り立つことを示す必要があります。
まず、A2A^2 を定義に従って展開します。
A2=AAA^2 = A \cdot A
次に、A2A^2 の転置行列を計算します。行列の積の転置は、転置行列の積の順番を逆にしたものに等しいという性質を利用します。つまり、(AB)T=BTAT(AB)^T = B^T A^T が成り立ちます。
(A2)T=(AA)T=ATAT(A^2)^T = (A \cdot A)^T = A^T A^T
仮定より、AA は対称行列なので、AT=AA^T = A です。したがって、
ATAT=AA=A2A^T A^T = A \cdot A = A^2
したがって、(A2)T=A2(A^2)^T = A^2 が成り立つので、A2A^2 は対称行列です。

3. 最終的な答え

AA が対称行列ならば、A2A^2 も対称行列である。

「代数学」の関連問題

与えられた式を計算して、できる限り簡略化してください。 式は次のとおりです。 $\frac{3x-7y}{4} - \frac{2x-5y}{6} - 3 \times \frac{x-4y}{8}$

式の計算分数代数式
2025/7/17

1個150円のプリンと1個190円のゼリーを合わせて12個買ったところ、代金の合計が2000円であった。プリンとゼリーをそれぞれ何個買ったかを求める。

連立方程式文章題一次方程式
2025/7/17

与えられた3つの行列の固有値をそれぞれ求めます。 (1) $\begin{bmatrix} a & -b \\ -b & a \end{bmatrix}$ (2) $\begin{bmatrix} 2...

線形代数固有値行列
2025/7/17

与えられた式を計算して、できるだけ簡略化された形にしてください。 与えられた式は $ \frac{2x-3}{2} - \frac{x-2}{4} $ です。

分数式式の簡略化代数
2025/7/17

与えられた式 $\frac{2a+b}{3} - \frac{a-b}{4}$ を計算し、簡単にしてください。

式の計算分数代数
2025/7/17

$a$ を正の数とします。$xy$ 平面において、点 $A(a, 0)$ をとり、$C_1$ を双曲線 $x^2 - 4y^2 = -4$ とし、$C_2$ を双曲線 $x^2 - 4y^2 = 4$...

双曲線距離最小値平方完成不等式
2025/7/17

行列 $A = \begin{pmatrix} 3 & 0 \\ 2 & -1 \end{pmatrix}$ および $B = \begin{pmatrix} 3 & -1 \\ -1 & 2 \en...

行列逆行列線形代数連立方程式
2025/7/17

不等式 $(x+y)(x-y+1) < 0$ の表す領域を図示する問題です。

不等式領域グラフ線形不等式
2025/7/17

不等式 $2 < x \le \frac{a-5}{2}$ を満たす整数 $x$ がちょうど5個存在するとき、定数 $a$ の値の範囲を求めよ。

不等式整数解定数の範囲
2025/7/17

与えられた2つの式の分母を有理化する問題です。 (1) $\frac{1}{1-\sqrt{2}+\sqrt{3}}$ (2) $\frac{1}{\sqrt{2}+\sqrt{3}+\sqrt{5}...

有理化根号式の計算
2025/7/17