与えられた2つの式の分母を有理化する問題です。 (1) $\frac{1}{1-\sqrt{2}+\sqrt{3}}$ (2) $\frac{1}{\sqrt{2}+\sqrt{3}+\sqrt{5}}$

代数学有理化根号式の計算
2025/7/17
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

与えられた2つの式の分母を有理化する問題です。
(1) 112+3\frac{1}{1-\sqrt{2}+\sqrt{3}}
(2) 12+3+5\frac{1}{\sqrt{2}+\sqrt{3}+\sqrt{5}}

2. 解き方の手順

(1) 112+3\frac{1}{1-\sqrt{2}+\sqrt{3}} の場合
まず、分母を (12)+3(1-\sqrt{2})+\sqrt{3} と見て、(12)3(1-\sqrt{2})-\sqrt{3} を分母分子にかけます。
112+3=1(12)+3×(12)3(12)3\frac{1}{1-\sqrt{2}+\sqrt{3}} = \frac{1}{(1-\sqrt{2})+\sqrt{3}} \times \frac{(1-\sqrt{2})-\sqrt{3}}{(1-\sqrt{2})-\sqrt{3}}
=(12)3(12)2(3)2=123122+23=12322= \frac{(1-\sqrt{2})-\sqrt{3}}{(1-\sqrt{2})^2 - (\sqrt{3})^2} = \frac{1-\sqrt{2}-\sqrt{3}}{1-2\sqrt{2}+2-3} = \frac{1-\sqrt{2}-\sqrt{3}}{-2\sqrt{2}}
次に、分母の 22-2\sqrt{2} を有理化するために、分母分子に2\sqrt{2}をかけます。
12322×22=2264=22+64\frac{1-\sqrt{2}-\sqrt{3}}{-2\sqrt{2}} \times \frac{\sqrt{2}}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}-2-\sqrt{6}}{-4} = \frac{2-\sqrt{2}+\sqrt{6}}{4}
(2) 12+3+5\frac{1}{\sqrt{2}+\sqrt{3}+\sqrt{5}} の場合
まず、分母を (2+3)+5(\sqrt{2}+\sqrt{3})+\sqrt{5} と見て、(2+3)5(\sqrt{2}+\sqrt{3})-\sqrt{5} を分母分子にかけます。
12+3+5=1(2+3)+5×(2+3)5(2+3)5\frac{1}{\sqrt{2}+\sqrt{3}+\sqrt{5}} = \frac{1}{(\sqrt{2}+\sqrt{3})+\sqrt{5}} \times \frac{(\sqrt{2}+\sqrt{3})-\sqrt{5}}{(\sqrt{2}+\sqrt{3})-\sqrt{5}}
=2+35(2+3)2(5)2=2+352+26+35=2+3526= \frac{\sqrt{2}+\sqrt{3}-\sqrt{5}}{(\sqrt{2}+\sqrt{3})^2 - (\sqrt{5})^2} = \frac{\sqrt{2}+\sqrt{3}-\sqrt{5}}{2+2\sqrt{6}+3-5} = \frac{\sqrt{2}+\sqrt{3}-\sqrt{5}}{2\sqrt{6}}
次に、分母の 262\sqrt{6} を有理化するために、分母分子に6\sqrt{6}をかけます。
2+3526×66=12+183012=23+323012\frac{\sqrt{2}+\sqrt{3}-\sqrt{5}}{2\sqrt{6}} \times \frac{\sqrt{6}}{\sqrt{6}} = \frac{\sqrt{12}+\sqrt{18}-\sqrt{30}}{12} = \frac{2\sqrt{3}+3\sqrt{2}-\sqrt{30}}{12}

3. 最終的な答え

(1) 22+64\frac{2-\sqrt{2}+\sqrt{6}}{4}
(2) 32+233012\frac{3\sqrt{2}+2\sqrt{3}-\sqrt{30}}{12}

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