まず、同次方程式を解き、次に非同次方程式の特殊解を見つけます。最後に、同次方程式の一般解と非同次方程式の特殊解を足し合わせて、非同次方程式の一般解を求めます。
(1) 同次方程式 y′′′+y′′−y′−y=0 の解を求める。 特性方程式は r3+r2−r−1=0 となります。 これを因数分解すると、(r−1)(r+1)2=0 となります。 したがって、特性根は r1=1 と r2=r3=−1 です。 よって、同次方程式の一般解は yh(x)=c1ex+c2e−x+c3xe−x となります。ここで、c1, c2, c3 は任意定数です。 (2) 非同次方程式 y′′′+y′′−y′−y=ex の特殊解を求める。 右辺が ex なので、yp(x)=Axex と仮定します。ここで、A は定数です。 yp′(x)=Aex+Axex=(A+Ax)ex yp′′(x)=Aex+Aex+Axex=(2A+Ax)ex yp′′′(x)=Aex+Aex+Axex=(3A+Ax)ex これらを元の微分方程式に代入すると、
(3A+Ax)ex+(2A+Ax)ex−(A+Ax)ex−Axex=ex (3A+2A−A)ex+(Ax+Ax−Ax−Ax)ex=ex 4Aex=ex したがって、4A=1 となり、A=41 です。 よって、特殊解は yp(x)=41xex です。 (3) 非同次方程式の一般解を求める。
y(x)=yh(x)+yp(x)=c1ex+c2e−x+c3xe−x+41xex