与えられた10個のデータ: 1, 3, 2, 4, 2, 10, 5, 1, 10, 2 について、平均値、中央値(メジアン)、最頻値(モード)、範囲(レンジ)、四分位数、四分位範囲、四分位偏差、分散、標準偏差を求める問題です。

確率論・統計学記述統計平均値中央値最頻値範囲四分位数四分位範囲四分位偏差分散標準偏差
2025/7/17

1. 問題の内容

与えられた10個のデータ: 1, 3, 2, 4, 2, 10, 5, 1, 10, 2 について、平均値、中央値(メジアン)、最頻値(モード)、範囲(レンジ)、四分位数、四分位範囲、四分位偏差、分散、標準偏差を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、データを昇順に並べ替えます。
1, 1, 2, 2, 2, 3, 4, 5, 10, 10

1. 平均値:データの総和をデータ数で割ります。

平均値=(1+1+2+2+2+3+4+5+10+10)/10=40/10=4平均値 = (1 + 1 + 2 + 2 + 2 + 3 + 4 + 5 + 10 + 10) / 10 = 40 / 10 = 4

2. 中央値:データの中央の値です。データ数が偶数のため、中央2つの値の平均を取ります。

中央2つの値は4番目と5番目の値である2と3なので、中央値=(3+2)/2=2.5中央値 = (3 + 2)/2 = 2.5

3. 最頻値:最も頻繁に出現する値です。

2が3回出現するので、最頻値=2最頻値 = 2

4. 範囲:データの最大値から最小値を引いた値です。

範囲=101=9範囲 = 10 - 1 = 9

5. 四分位数:

* 第1四分位数(Q1):データの下位25%に位置する値です。Q1=(1+2)/2=1.5Q1 = (1+2)/2=1.5 (データの2.5番目の値)
* 第2四分位数(Q2):中央値と同じです。Q2=2.5Q2 = 2.5
* 第3四分位数(Q3):データの上位25%に位置する値です。Q3=(5+4)/2=4.5Q3 = (5+4)/2=4.5 (データの7.5番目の値)

6. 四分位範囲:第3四分位数から第1四分位数を引いた値です。

四分位範囲=Q3Q1=4.51.5=3四分位範囲 = Q3 - Q1 = 4.5 - 1.5 = 3

7. 四分位偏差:四分位範囲の半分です。

四分位偏差=四分位範囲/2=3/2=1.5四分位偏差 = 四分位範囲 / 2 = 3 / 2 = 1.5

8. 分散:各データの平均値からの偏差の二乗の平均です。

分散=i=110(xi平均値)210分散 = \frac{\sum_{i=1}^{10} (x_i - 平均値)^2}{10}
分散=(14)2+(14)2+(24)2+(24)2+(24)2+(34)2+(44)2+(54)2+(104)2+(104)210分散 = \frac{(1-4)^2 + (1-4)^2 + (2-4)^2 + (2-4)^2 + (2-4)^2 + (3-4)^2 + (4-4)^2 + (5-4)^2 + (10-4)^2 + (10-4)^2}{10}
分散=9+9+4+4+4+1+0+1+36+3610=10410=10.4分散 = \frac{9 + 9 + 4 + 4 + 4 + 1 + 0 + 1 + 36 + 36}{10} = \frac{104}{10} = 10.4

9. 標準偏差:分散の平方根です。

標準偏差=分散=10.43.22標準偏差 = \sqrt{分散} = \sqrt{10.4} \approx 3.22

3. 最終的な答え

平均値:4
中央値:2.5
最頻値:2
範囲:9
第1四分位数:1.5
第2四分位数:2.5
第3四分位数:4.5
四分位範囲:3
四分位偏差:1.5
分散:10.4
標準偏差:約3.22

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