箱の中に-4, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3と書かれた8個のボールが入っている。この箱から3個のボールを同時に取り出す。以下の確率を求めよ。 (1) 取り出した3個のボールに書かれた数字の和が3になる確率 (2) 取り出した3個のボールに書かれた数字の積が2で割り切れる確率 (3) 取り出した3個のボールに書かれた数字の積が負になる確率 (4) 取り出した3個のボールのうち、ちょうど2個のボールに負の数字が書かれている確率

確率論・統計学確率組み合わせ期待値場合の数
2025/7/17

1. 問題の内容

箱の中に-4, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3と書かれた8個のボールが入っている。この箱から3個のボールを同時に取り出す。以下の確率を求めよ。
(1) 取り出した3個のボールに書かれた数字の和が3になる確率
(2) 取り出した3個のボールに書かれた数字の積が2で割り切れる確率
(3) 取り出した3個のボールに書かれた数字の積が負になる確率
(4) 取り出した3個のボールのうち、ちょうど2個のボールに負の数字が書かれている確率

2. 解き方の手順

まず、8個のボールから3個のボールを取り出す場合の総数を求める。これは組み合わせで計算できる。
8C3=8!3!(83)!=8×7×63×2×1=56_8C_3 = \frac{8!}{3!(8-3)!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56通り
(1) 和が3になる組み合わせを考える。
(-4, 0, 7) ダメ
(-4, 1, 6) ダメ
(-4, 2, 5) ダメ
(-4, 3, 4) ダメ
(-3, 0, 6) ダメ
(-3, 1, 5) ダメ
(-3, 2, 4) ダメ
(-3, 3, 3) ダメ
(-2, 0, 5) ダメ
(-2, 1, 4) ダメ
(-2, 2, 3)
(-1, 0, 4) ダメ
(-1, 1, 3)
(-1, 2, 2) ダメ
(0, 1, 2)
条件を満たす組み合わせは(-2, 2, 3), (-1, 1, 3), (0, 1, 2)の3通り。
したがって、確率は356\frac{3}{56}
(2) 積が2で割り切れるのは、少なくとも1つ偶数が含まれる場合。
余事象を考える。つまり、3つとも奇数の場合を考える。
奇数は-3, -1, 1, 3の4つ。
4C3=4!3!1!=4_4C_3 = \frac{4!}{3!1!} = 4通り
全体から奇数の場合を引いたものが、少なくとも1つ偶数が含まれる場合になる。
564=5256 - 4 = 52通り
したがって、確率は5256=1314\frac{52}{56} = \frac{13}{14}
(3) 積が負になるのは、奇数個の負の数を含む場合。つまり1個または3個。
1個の場合:負の数4つ、正または0の数4つ。
負の数1つ、正または0から2つ:4C1×4C2=4×6=24_4C_1 \times _4C_2 = 4 \times 6 = 24
3個の場合:負の数3つ:4C3=4_4C_3 = 4
したがって24+4=2824 + 4 = 28
確率は2856=12\frac{28}{56} = \frac{1}{2}
(4) ちょうど2個負の数を含む場合:
負の数2つ、正または0の数1つ:4C2×4C1=6×4=24_4C_2 \times _4C_1 = 6 \times 4 = 24
したがって確率は2456=37\frac{24}{56} = \frac{3}{7}

3. 最終的な答え

(1) 3/56
(2) 13/14
(3) 1/2
(4) 3/7

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