$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $1:3$ に内分する点を $C$、辺 $OB$ を $4:1$ に内分する点を $D$ とし、線分 $AD$ と線分 $BC$ の交点を $P$ とする。$\overrightarrow{OA} = \vec{a}$、$\overrightarrow{OB} = \vec{b}$ とするとき、 (1) $\overrightarrow{OP}$ を $\vec{a}$、$\vec{b}$ を用いて表せ。 (2) $\overrightarrow{OP}$ の延長と $AB$ の交点を $Q$ とするとき、(i) $AQ:QB$ を求めよ。(ii) $OP:PQ$ を求めよ。

幾何学ベクトル内分交点一次独立
2025/7/17

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA1:31:3 に内分する点を CC、辺 OBOB4:14:1 に内分する点を DD とし、線分 ADAD と線分 BCBC の交点を PP とする。OA=a\overrightarrow{OA} = \vec{a}OB=b\overrightarrow{OB} = \vec{b} とするとき、
(1) OP\overrightarrow{OP}a\vec{a}b\vec{b} を用いて表せ。
(2) OP\overrightarrow{OP} の延長と ABAB の交点を QQ とするとき、(i) AQ:QBAQ:QB を求めよ。(ii) OP:PQOP:PQ を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
PP は線分 ADAD 上にあるので、実数 ss を用いて
OP=(1s)OA+sOD=(1s)a+s45b\overrightarrow{OP} = (1-s)\overrightarrow{OA} + s\overrightarrow{OD} = (1-s)\vec{a} + s\frac{4}{5}\vec{b}
と表せる。
また、点 PP は線分 BCBC 上にあるので、実数 tt を用いて
OP=tOC+(1t)OB=t14a+(1t)b\overrightarrow{OP} = t\overrightarrow{OC} + (1-t)\overrightarrow{OB} = t\frac{1}{4}\vec{a} + (1-t)\vec{b}
と表せる。
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
1s=14t1-s = \frac{1}{4}t
45s=1t\frac{4}{5}s = 1-t
これらの式から sstt を求める。
1つ目の式から t=4(1s)t = 4(1-s) を得る。
これを2つ目の式に代入すると、
45s=14(1s)=14+4s=4s3\frac{4}{5}s = 1 - 4(1-s) = 1 - 4 + 4s = 4s - 3
165s=3\frac{16}{5}s = 3
s=1516s = \frac{15}{16}
よって、
t=4(11516)=4(116)=14t = 4(1-\frac{15}{16}) = 4(\frac{1}{16}) = \frac{1}{4}
したがって、
OP=(11516)a+151645b=116a+34b\overrightarrow{OP} = (1-\frac{15}{16})\vec{a} + \frac{15}{16}\frac{4}{5}\vec{b} = \frac{1}{16}\vec{a} + \frac{3}{4}\vec{b}
または
OP=1414a+(114)b=116a+34b\overrightarrow{OP} = \frac{1}{4}\frac{1}{4}\vec{a} + (1-\frac{1}{4})\vec{b} = \frac{1}{16}\vec{a} + \frac{3}{4}\vec{b}
(2)
(i) 点 QQ は直線 OPOP 上にあるので、実数 kk を用いて
OQ=kOP=k16a+3k4b\overrightarrow{OQ} = k\overrightarrow{OP} = \frac{k}{16}\vec{a} + \frac{3k}{4}\vec{b}
QQ は直線 ABAB 上にあるので、実数 uu を用いて
OQ=(1u)OA+uOB=(1u)a+ub\overrightarrow{OQ} = (1-u)\overrightarrow{OA} + u\overrightarrow{OB} = (1-u)\vec{a} + u\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
k16=1u\frac{k}{16} = 1-u
3k4=u\frac{3k}{4} = u
これらの式から kkuu を求める。
1つ目の式から k=16(1u)k = 16(1-u) を得る。
これを2つ目の式に代入すると、
3416(1u)=u\frac{3}{4}16(1-u) = u
12(1u)=u12(1-u) = u
1212u=u12 - 12u = u
12=13u12 = 13u
u=1213u = \frac{12}{13}
よって、
OQ=(11213)a+1213b=113a+1213b\overrightarrow{OQ} = (1-\frac{12}{13})\vec{a} + \frac{12}{13}\vec{b} = \frac{1}{13}\vec{a} + \frac{12}{13}\vec{b}
AQ:QB=12:1AQ:QB = 12:1
(ii)
k=16(11213)=16113=1613k = 16(1-\frac{12}{13}) = 16\frac{1}{13} = \frac{16}{13}
OQ=1613OP\overrightarrow{OQ} = \frac{16}{13}\overrightarrow{OP}
OP=1316OQ\overrightarrow{OP} = \frac{13}{16}\overrightarrow{OQ}
よって OP:OQ=13:16OP:OQ = 13:16
PQ=OQOP=OQ1316OQ=316OQ\overrightarrow{PQ} = \overrightarrow{OQ} - \overrightarrow{OP} = \overrightarrow{OQ} - \frac{13}{16}\overrightarrow{OQ} = \frac{3}{16}\overrightarrow{OQ}
OP:PQ=1316OQ:316OQ=13:3OP:PQ = \frac{13}{16}OQ : \frac{3}{16}OQ = 13:3

3. 最終的な答え

(1) OP=116a+34b\overrightarrow{OP} = \frac{1}{16}\vec{a} + \frac{3}{4}\vec{b}
(2) (i) AQ:QB=12:1AQ:QB = 12:1 (ii) OP:PQ=13:3OP:PQ = 13:3

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