方程式 $x^2 = ae^x$ が異なる3個の実数解を持つように、定数 $a$ の値の範囲を定める問題です。

解析学指数関数微分グラフ増減実数解方程式
2025/7/17

1. 問題の内容

方程式 x2=aexx^2 = ae^x が異なる3個の実数解を持つように、定数 aa の値の範囲を定める問題です。

2. 解き方の手順

x2=aexx^2 = ae^x を変形して、a=x2exa = x^2e^{-x} とします。
f(x)=x2exf(x) = x^2e^{-x} とおき、y=f(x)y=f(x) のグラフと y=ay=a のグラフが3つの異なる交点を持つような aa の範囲を求めます。
f(x)=2xexx2ex=x(2x)exf'(x) = 2xe^{-x} - x^2e^{-x} = x(2-x)e^{-x}
f(x)=0f'(x)=0 となるのは、x=0x=0 または x=2x=2 のときです。
増減表は以下のようになります。
| x | ... | 0 | ... | 2 | ... |
|-------|-------|------|-------|-------|-------|
| f'(x) | - | 0 | + | 0 | - |
| f(x) | ↓ | 0 | ↑ | 4e2\frac{4}{e^2} | ↓ |
limxf(x)=\lim_{x \to -\infty} f(x) = \infty
limxf(x)=0\lim_{x \to \infty} f(x) = 0
f(0)=0f(0) = 0
f(2)=4e2f(2) = \frac{4}{e^2}
したがって、y=f(x)y=f(x) のグラフと y=ay=a のグラフが3つの異なる交点を持つのは、0<a<4e20<a<\frac{4}{e^2} のときです。

3. 最終的な答え

0<a<4e20 < a < \frac{4}{e^2}

「解析学」の関連問題

(1) 無限等比級数 $2 - \frac{1}{2} + \frac{1}{8} - \frac{1}{32} + \frac{1}{128} - \dots$ の和を求める。 (2) 循環小数 $...

無限等比級数級数の和循環小数等比数列
2025/7/17

次の定積分を計算します。 $\int_1^e \frac{(\log x)^3}{x} dx$

定積分置換積分対数関数
2025/7/17

与えられた積分 $\int 4x^3 \cos(x^4 + 2) dx$ を計算します。

積分置換積分三角関数
2025/7/17

定積分 $\int_{0}^{\frac{\pi}{2}} \cos^3{\theta} \, d\theta$ を計算します。

定積分三角関数置換積分
2025/7/17

問題は、$\tan \frac{x}{2} = t$ とするとき、以下の2つの問いに答えるものです。 (1) $\sin x$, $\cos x$, $\frac{dx}{dt}$ をそれぞれ $t$...

三角関数置換積分定積分積分
2025/7/17

関数 $y = x\sin x + \cos x$ を微分せよ。

微分関数の微分積の微分法三角関数
2025/7/17

与えられた二つの不定積分を計算します。 (1) $\int x\sqrt{2x-1} dx$ (2) $\int \frac{x}{\sqrt{x+1}} dx$

積分不定積分置換積分
2025/7/17

xy平面上を運動する点Pの座標が時刻t (t>0) において $x = t^2\cos t$, $y = t^2\sin t$ で与えられている。原点をOとし、時刻tにおけるPの速度ベクトルを$\ve...

ベクトル極限微分軌跡三角関数
2025/7/17

与えられたべき級数 $\sum_{n=1}^{\infty} \frac{(n!)^2}{(2n)!} x^{2n-1}$ の収束半径を求める問題です。

べき級数収束半径比判定法極限
2025/7/17

与えられた4つの級数の収束半径を求める問題です。各級数は以下の通りです。 (1) $\sum_{n=1}^{\infty} \frac{n!}{n^n} x^n$ (2) $\sum_{n=1}^{\...

級数収束半径極限
2025/7/17