与えられた2つの級数が条件収束することを示す問題です。条件収束とは、級数自体は収束するが、絶対値をとった級数は発散することを意味します。 (1) $\sum_{n=1}^{\infty} (-1)^{n-1} \frac{n}{n^2 + 1}$ (2) $\sum_{n=1}^{\infty} (-1)^n$
2025/7/17
1. 問題の内容
与えられた2つの級数が条件収束することを示す問題です。条件収束とは、級数自体は収束するが、絶対値をとった級数は発散することを意味します。
(1)
(2)
2. 解き方の手順
(1) の級数について考えます。
まず、交代級数であることから、交代級数判定法を適用することを考えます。
とおくと、 です。
次に、 が単調減少であることを示す必要があります。 とすると、 となります。 のとき、 であるから、 は単調減少です。
また、 です。
したがって、交代級数判定法より、 は収束します。
次に、絶対値をとった級数 が発散することを示します。
と を比較します。 であるから、比較判定法より、 と の収束・発散は一致します。 は発散するので、 も発散します。
したがって、 は条件収束します。
(2) の級数について考えます。
を考えると、部分和は となり、 は存在しないため、この級数は発散します。
3. 最終的な答え
(1) は条件収束する。
(2) は発散する。