まず、A の定義から、Ax=b を p1,p2,p3 の線形結合で表すことを考える。x=(x1,x2,x3,x4,x5)T とすると、Ax=x1p1+x2p2+x3p3+x4(4p1+4p2−3p3)+x5(−3p1+3p2+p3) となる。 Ax=b=p1+p2−p3 より、 (x1+4x4−3x5)p1+(x2+4x4+3x5)p2+(x3−3x4+x5)p3=p1+p2−p3 が成り立つ。 p1,p2,p3 は線形独立なので、係数を比較して、 \begin{align*} \label{eq:1} x_1 + 4x_4 - 3x_5 &= 1 \\ x_2 + 4x_4 + 3x_5 &= 1 \\ x_3 - 3x_4 + x_5 &= -1\end{align*}
という連立方程式を得る。これを解くことを考える。
x1=1−4x4+3x5, x2=1−4x4−3x5, x3=−1+3x4−x5 である。 x=(1−4x4+3x5,1−4x4−3x5,−1+3x4−x5,x4,x5)T ここで、与えられた解のパラメータ表示を x=(4,4,28,−8,−4)T+p(4,4,−3,−1,0)T+q(4,28,−8,−4,−4)T とおく。 x=(4+4p+4q,4+4p+28q,28−3p−8q,−8−p−4q,−4−4q)T となる。 これを連立一次方程式の解に代入してパラメータ表示があっているか確認する。
x4=−8−p−4q, x5=−4−4q x1=1−4(−8−p−4q)+3(−4−4q)=1+32+4p+16q−12−12q=21+4p+4q ところが、パラメータ表示では x1=4+4p+4q であるので、一致しない。 x2=1−4(−8−p−4q)−3(−4−4q)=1+32+4p+16q+12+12q=45+4p+28q ところが、パラメータ表示では x2=4+4p+28q であるので、一致しない。 x3=−1+3(−8−p−4q)−(−4−4q)=−1−24−3p−12q+4+4q=−21−3p−8q ところが、パラメータ表示では x3=28−3p−8q であるので、一致しない。