不等式 $n < 2\sqrt{13} < n+1$ を満たす整数 $n$ を求め、実数 $a, b$ を $a = 2\sqrt{13} - n$, $b = \frac{1}{a}$ で定める。このとき、$b$ を $b = \frac{p + 2\sqrt{13}}{q}$ の形で表し、さらに $a^2 - 9b^2$ の値を求める問題です。

代数学不等式無理数の計算有理化式の計算
2025/7/17

1. 問題の内容

不等式 n<213<n+1n < 2\sqrt{13} < n+1 を満たす整数 nn を求め、実数 a,ba, ba=213na = 2\sqrt{13} - n, b=1ab = \frac{1}{a} で定める。このとき、bbb=p+213qb = \frac{p + 2\sqrt{13}}{q} の形で表し、さらに a29b2a^2 - 9b^2 の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(ア) 2132\sqrt{13} の値を評価します。13\sqrt{13}9=3\sqrt{9} = 316=4\sqrt{16} = 4 の間にあるので、3<13<43 < \sqrt{13} < 4 です。より正確には、133.6\sqrt{13} \approx 3.6 です。
したがって、2132\sqrt{13}2×3=62 \times 3 = 62×4=82 \times 4 = 8 の間にあるので、6<213<86 < 2\sqrt{13} < 8 です。2132×3.6=7.22\sqrt{13} \approx 2 \times 3.6 = 7.2 であるため、 n=7n = 7 であることがわかります。
(イとウ) a=2137a = 2\sqrt{13} - 7 であり、b=1ab = \frac{1}{a} です。したがって、
b=12137b = \frac{1}{2\sqrt{13} - 7} となります。
bbp+q13p+q\sqrt{13} の形にするために、分母を有理化します。
b=12137=213+7(2137)(213+7)=213+7(213)272=213+74×1349=213+75249=7+2133b = \frac{1}{2\sqrt{13} - 7} = \frac{2\sqrt{13} + 7}{(2\sqrt{13} - 7)(2\sqrt{13} + 7)} = \frac{2\sqrt{13} + 7}{(2\sqrt{13})^2 - 7^2} = \frac{2\sqrt{13} + 7}{4 \times 13 - 49} = \frac{2\sqrt{13} + 7}{52 - 49} = \frac{7 + 2\sqrt{13}}{3}
したがって、イは7、ウは3です。
(エオカ) a29b2a^2 - 9b^2 の値を計算します。a=2137a = 2\sqrt{13} - 7 であり、b=7+2133b = \frac{7 + 2\sqrt{13}}{3} です。
a2=(2137)2=4×132813+49=522813+49=1012813a^2 = (2\sqrt{13} - 7)^2 = 4 \times 13 - 28\sqrt{13} + 49 = 52 - 28\sqrt{13} + 49 = 101 - 28\sqrt{13}
9b2=9(7+2133)2=9×(7+213)29=(7+213)2=49+2813+4×13=49+2813+52=101+28139b^2 = 9(\frac{7 + 2\sqrt{13}}{3})^2 = 9 \times \frac{(7 + 2\sqrt{13})^2}{9} = (7 + 2\sqrt{13})^2 = 49 + 28\sqrt{13} + 4 \times 13 = 49 + 28\sqrt{13} + 52 = 101 + 28\sqrt{13}
a29b2=(1012813)(101+2813)=10128131012813=5613a^2 - 9b^2 = (101 - 28\sqrt{13}) - (101 + 28\sqrt{13}) = 101 - 28\sqrt{13} - 101 - 28\sqrt{13} = -56\sqrt{13}
したがって、エオカは-56です。

3. 最終的な答え

ア: 7
イ: 7
ウ: 3
エオカ: -56

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