Oを原点とする座標平面上に点A($3\sqrt{2}$, $\sqrt{7}$), B(4, -3), C(-4, 3)がある。 (1) Aを中心とし、半径が2の円 $D_1$ 上を動く点Pとするとき、$|OP|$ の最大値を求める。 (2) 条件 $\vec{BQ} \cdot \vec{CQ} = 0$ を満たす点Qの軌跡 $D_2$ が円となる。その中心と半径を求める。 (3) $\vec{OP} \cdot \vec{OQ}$ の最大値を求める。 (4) 直線OA上の点Rは $\vec{OR} = k\vec{OA}$ (kは実数)と表せるので、Rの座標をkを用いて表す。 (5) 点Rが円 $D_2$ 上の点であるとき、その座標を求める。

幾何学ベクトル軌跡内積座標平面
2025/7/17

1. 問題の内容

Oを原点とする座標平面上に点A(323\sqrt{2}, 7\sqrt{7}), B(4, -3), C(-4, 3)がある。
(1) Aを中心とし、半径が2の円 D1D_1 上を動く点Pとするとき、OP|OP| の最大値を求める。
(2) 条件 BQCQ=0\vec{BQ} \cdot \vec{CQ} = 0 を満たす点Qの軌跡 D2D_2 が円となる。その中心と半径を求める。
(3) OPOQ\vec{OP} \cdot \vec{OQ} の最大値を求める。
(4) 直線OA上の点Rは OR=kOA\vec{OR} = k\vec{OA} (kは実数)と表せるので、Rの座標をkを用いて表す。
(5) 点Rが円 D2D_2 上の点であるとき、その座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) OP|OP| の最大値は、OA+2|OA| + 2 で求められる。
OA=(32)2+(7)2=18+7=25=5|OA| = \sqrt{(3\sqrt{2})^2 + (\sqrt{7})^2} = \sqrt{18+7} = \sqrt{25} = 5
よって、OP|OP| の最大値は 5+2=75 + 2 = 7
(2) BQCQ=0\vec{BQ} \cdot \vec{CQ} = 0 より、点Qは線分BCを直径とする円周上の点である。
B(4, -3), C(-4, 3)なので、円の中心は(4+(4)2,3+32)=(0,0)\left(\frac{4+(-4)}{2}, \frac{-3+3}{2}\right) = (0, 0)
半径は 12(4(4))2+(33)2=1264+36=12100=5\frac{1}{2} \sqrt{(4-(-4))^2 + (-3-3)^2} = \frac{1}{2} \sqrt{64 + 36} = \frac{1}{2} \sqrt{100} = 5
よって、円の中心は(0, 0), 半径は5。
(3) OPOQ\vec{OP} \cdot \vec{OQ} の最大値は、OPOQ|OP||OQ| の最大値となる。
OP|OP| の最大値は7, OQ|OQ| は円 D2D_2 上なので、最大値は5。
OPOQ\vec{OP} \cdot \vec{OQ} の最大値は 7×5=357 \times 5 = 35 ではない。
OPOQ=OPOQcosθ\vec{OP} \cdot \vec{OQ} = |OP||OQ| \cos \theta (θは OP\vec{OP}OQ\vec{OQ} のなす角)。OP\vec{OP}OQ\vec{OQ}が同方向になる場合、OPOQ=OPOQ\vec{OP} \cdot \vec{OQ} = |OP||OQ|
OP7|OP| \le 7OQ=5|OQ| = 5
OA=5|OA| = 5. 点PはAを中心とする半径2の円周上なので, OPOQ\vec{OP} \cdot \vec{OQ}が最大になる時, O, A, Pが同一直線上に並ぶ。OA\vec{OA} = (323\sqrt{2},7\sqrt{7}), OA=5|OA|=5.
Qは円の中心にいる。(0,00,0),|OQ|=5
OP\vec{OP}OQ\vec{OQ}の最大値はOPOQ|\vec{OP}||\vec{OQ}|
OP=OA+2=5+2=7|\vec{OP}| = |\vec{OA}| + 2 = 5 + 2 = 7
OP=OA+AP\vec{OP} = \vec{OA} + \vec{AP}
OPOQ=(OA+AP)OQ=OAOQ+APOQ\vec{OP} \cdot \vec{OQ} = (\vec{OA} + \vec{AP}) \cdot \vec{OQ} = \vec{OA} \cdot \vec{OQ} + \vec{AP} \cdot \vec{OQ}
この内積が最大になるのは、AP\vec{AP}OQ\vec{OQ}が同方向になる場合。
QはBCを直径とする円周上にある。
原点に中心があり、半径5の円である。
OPOQ=75=35\vec{OP} \cdot \vec{OQ} = 7 * 5 = 35
(4) OR=kOA\vec{OR} = k\vec{OA} なので、Rの座標は (32k,7k)(3\sqrt{2}k, \sqrt{7}k)
(5) 点Rが円 D2D_2 上の点であるとき、円の方程式は x2+y2=25x^2 + y^2 = 25
Rの座標を代入すると、(32k)2+(7k)2=25(3\sqrt{2}k)^2 + (\sqrt{7}k)^2 = 25
18k2+7k2=2518k^2 + 7k^2 = 25
25k2=2525k^2 = 25
k2=1k^2 = 1
k=±1k = \pm 1
よって、Rの座標は (32,7)(3\sqrt{2}, \sqrt{7}) または (32,7)(-3\sqrt{2}, -\sqrt{7})

3. 最終的な答え

1: 7
2: (0, 0), 5
3: 35
4: 32k3\sqrt{2}k, 7k\sqrt{7}k
5: ±32\pm 3\sqrt{2}, ±7\pm \sqrt{7}

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