(1) 男子8人、女子9人の中から5人を選ぶとき、次の場合の数を求めます。 1. 特定の2人 A, B を必ず選ぶ 2. 男子2人、女子3人を選ぶ 3. 特定の男子 C と特定の女子 D を含めて、男子2人、女子3人を選ぶ 4. 少なくとも1人の男子を選ぶ (2) 大人6人、子供4人の中から4人を選ぶとき、次の場合の数を求めます。 1. 特定の2人 a, b がともに選ばれる 2. 大人2人、子供2人を選ぶ 3. 子供が少なくとも1人選ばれる 4. a は選ばれるが、b は選ばれない (3) 1から9までの番号を1つずつ書いた9枚のカードの中から4枚のカードを選ぶとき、次の場合の数を求めます。 1. 2枚は偶数、2枚は奇数を書いたカードである 2. 奇数を書いたカードが3枚以上になる 3. 取り出したカードの番号の積が偶数になる

確率論・統計学組み合わせ場合の数順列
2025/7/17

1. 問題の内容

(1) 男子8人、女子9人の中から5人を選ぶとき、次の場合の数を求めます。

1. 特定の2人 A, B を必ず選ぶ

2. 男子2人、女子3人を選ぶ

3. 特定の男子 C と特定の女子 D を含めて、男子2人、女子3人を選ぶ

4. 少なくとも1人の男子を選ぶ

(2) 大人6人、子供4人の中から4人を選ぶとき、次の場合の数を求めます。

1. 特定の2人 a, b がともに選ばれる

2. 大人2人、子供2人を選ぶ

3. 子供が少なくとも1人選ばれる

4. a は選ばれるが、b は選ばれない

(3) 1から9までの番号を1つずつ書いた9枚のカードの中から4枚のカードを選ぶとき、次の場合の数を求めます。

1. 2枚は偶数、2枚は奇数を書いたカードである

2. 奇数を書いたカードが3枚以上になる

3. 取り出したカードの番号の積が偶数になる

2. 解き方の手順

(1)

1. A, B は必ず選ばれるので、残り3人を残りの15人(男子6人、女子9人)から選ぶ。

15C3=15×14×133×2×1=5×7×13=455_{15}C_3 = \frac{15 \times 14 \times 13}{3 \times 2 \times 1} = 5 \times 7 \times 13 = 455 通り

2. 男子2人を選ぶ方法は $_{8}C_2 = \frac{8 \times 7}{2} = 28$ 通り

女子3人を選ぶ方法は 9C3=9×8×73×2×1=3×4×7=84_{9}C_3 = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 3 \times 4 \times 7 = 84 通り
よって、選び方は 28×84=235228 \times 84 = 2352 通り

3. C, D は必ず選ばれるので、残りの男子1人を選び、残りの女子2人を選ぶ。

残りの男子は7人なので、男子1人を選ぶ方法は 7C1=7_{7}C_1 = 7 通り
残りの女子は8人なので、女子2人を選ぶ方法は 8C2=8×72=28_{8}C_2 = \frac{8 \times 7}{2} = 28 通り
よって、選び方は 7×28=1967 \times 28 = 196 通り

4. 少なくとも1人の男子を選ぶ場合は、全体から女子のみを選ぶ場合を引く。

全体の選び方は 17C5=17×16×15×14×135×4×3×2×1=17×2×1×14×13=6188_{17}C_5 = \frac{17 \times 16 \times 15 \times 14 \times 13}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 17 \times 2 \times 1 \times 14 \times 13 = 6188 通り
女子のみを選ぶ選び方は 9C5=9×8×7×6×55×4×3×2×1=9×2×7=126_{9}C_5 = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6 \times 5}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 9 \times 2 \times 7 = 126 通り
よって、選び方は 6188126=60626188 - 126 = 6062 通り
(2)

1. a, b は必ず選ばれるので、残り2人を残りの8人(大人4人、子供4人)から選ぶ。

8C2=8×72=28_{8}C_2 = \frac{8 \times 7}{2} = 28 通り

2. 大人2人を選ぶ方法は $_{6}C_2 = \frac{6 \times 5}{2} = 15$ 通り

子供2人を選ぶ方法は 4C2=4×32=6_{4}C_2 = \frac{4 \times 3}{2} = 6 通り
よって、選び方は 15×6=9015 \times 6 = 90 通り

3. 少なくとも1人の子供を選ぶ場合は、全体から大人のみを選ぶ場合を引く。

全体の選び方は 10C4=10×9×8×74×3×2×1=10×3×7=210_{10}C_4 = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 10 \times 3 \times 7 = 210 通り
大人のみを選ぶ選び方は 6C4=6×5×4×34×3×2×1=6×52=15_{6}C_4 = \frac{6 \times 5 \times 4 \times 3}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = \frac{6 \times 5}{2} = 15 通り
よって、選び方は 21015=195210 - 15 = 195 通り

4. a は選ばれるが、b は選ばれないので、残り3人を残りの8人から選ぶ。

8C3=8×7×63×2×1=8×7=56_{8}C_3 = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 8 \times 7 = 56 通り
(3)

1. 偶数は4枚 (2, 4, 6, 8)、奇数は5枚 (1, 3, 5, 7, 9)

偶数2枚を選ぶ方法は 4C2=4×32=6_{4}C_2 = \frac{4 \times 3}{2} = 6 通り
奇数2枚を選ぶ方法は 5C2=5×42=10_{5}C_2 = \frac{5 \times 4}{2} = 10 通り
よって、選び方は 6×10=606 \times 10 = 60 通り

2. 奇数が3枚の場合: 奇数3枚、偶数1枚を選ぶ

奇数3枚を選ぶ方法は 5C3=5×4×33×2×1=10_{5}C_3 = \frac{5 \times 4 \times 3}{3 \times 2 \times 1} = 10 通り
偶数1枚を選ぶ方法は 4C1=4_{4}C_1 = 4 通り
よって、選び方は 10×4=4010 \times 4 = 40 通り
奇数が4枚の場合: 奇数4枚を選ぶ
奇数4枚を選ぶ方法は 5C4=5×4×3×24×3×2×1=5_{5}C_4 = \frac{5 \times 4 \times 3 \times 2}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 5 通り
よって、選び方は 40+5=4540 + 5 = 45 通り

3. 積が偶数になるのは、少なくとも1枚偶数が含まれる場合。全体から奇数のみを選ぶ場合を引く。

全体の選び方は 9C4=9×8×7×64×3×2×1=9×2×7=126_{9}C_4 = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 9 \times 2 \times 7 = 126 通り
奇数のみを選ぶ選び方は 5C4=5_{5}C_4 = 5 通り
よって、選び方は 1265=121126 - 5 = 121 通り

3. 最終的な答え

(1)

1. 455通り

2. 2352通り

3. 196通り

4. 6062通り

(2)

1. 28通り

2. 90通り

3. 195通り

4. 56通り

(3)

1. 60通り

2. 45通り

3. 121通り

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