3本の直線 $l: y = -x + 4$, $m: y = -2x - 2$, $n: y = x - 2$ があり、それらの交点をそれぞれA, B, Cとする。 (1) 3点A, B, Cの座標をそれぞれ求めよ。 (2) 次の点を通り、$\triangle ABC$ の面積を2等分する直線の式をそれぞれ求めよ。

幾何学直線交点三角形面積座標
2025/7/17

1. 問題の内容

3本の直線 l:y=x+4l: y = -x + 4, m:y=2x2m: y = -2x - 2, n:y=x2n: y = x - 2 があり、それらの交点をそれぞれA, B, Cとする。
(1) 3点A, B, Cの座標をそれぞれ求めよ。
(2) 次の点を通り、ABC\triangle ABC の面積を2等分する直線の式をそれぞれ求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 交点の座標を求める。
Aは直線 llmm の交点なので、連立方程式
y=x+4y = -x + 4
y=2x2y = -2x - 2
を解く。
x+4=2x2-x + 4 = -2x - 2 より、x=6x = -6
y=(6)+4=10y = -(-6) + 4 = 10。よって、Aの座標は (6,10)(-6, 10)
Bは直線 mmnn の交点なので、連立方程式
y=2x2y = -2x - 2
y=x2y = x - 2
を解く。
2x2=x2-2x - 2 = x - 2 より、3x=03x = 0 なので x=0x = 0
y=02=2y = 0 - 2 = -2。よって、Bの座標は (0,2)(0, -2)
Cは直線 llnn の交点なので、連立方程式
y=x+4y = -x + 4
y=x2y = x - 2
を解く。
x+4=x2-x + 4 = x - 2 より、2x=62x = 6 なので x=3x = 3
y=32=1y = 3 - 2 = 1。よって、Cの座標は (3,1)(3, 1)
(2) ABC\triangle ABC の面積を2等分する直線
点Aを通る場合、BCの中点Mを通ればよい。
Mの座標は (0+32,2+12)=(32,12)\left(\frac{0+3}{2}, \frac{-2+1}{2}\right) = \left(\frac{3}{2}, -\frac{1}{2}\right)
2点A,Mを通る直線の傾きは、
10(12)632=10.57.5=10575=75\frac{10-(-\frac{1}{2})}{-6-\frac{3}{2}} = \frac{10.5}{-7.5} = -\frac{105}{75} = -\frac{7}{5}
よって、求める直線の方程式は
y10=75(x+6)y - 10 = -\frac{7}{5} (x + 6)
y=75x425+10y = -\frac{7}{5}x - \frac{42}{5} + 10
y=75x+85y = -\frac{7}{5}x + \frac{8}{5}
点Bを通る場合、ACの中点Nを通ればよい。
Nの座標は (6+32,10+12)=(32,112)\left(\frac{-6+3}{2}, \frac{10+1}{2}\right) = \left(-\frac{3}{2}, \frac{11}{2}\right)
2点B,Nを通る直線の傾きは、
21120(32)=15232=5\frac{-2 - \frac{11}{2}}{0 - (-\frac{3}{2})} = \frac{-\frac{15}{2}}{\frac{3}{2}} = -5
よって、求める直線の方程式は
y(2)=5(x0)y - (-2) = -5(x - 0)
y=5x2y = -5x - 2
点Cを通る場合、ABの中点Pを通ればよい。
Pの座標は (6+02,1022)=(3,4)\left(\frac{-6+0}{2}, \frac{10-2}{2}\right) = (-3, 4)
2点C,Pを通る直線の傾きは、
143(3)=36=12\frac{1-4}{3-(-3)} = \frac{-3}{6} = -\frac{1}{2}
よって、求める直線の方程式は
y1=12(x3)y - 1 = -\frac{1}{2}(x - 3)
y=12x+32+1y = -\frac{1}{2}x + \frac{3}{2} + 1
y=12x+52y = -\frac{1}{2}x + \frac{5}{2}

3. 最終的な答え

(1) Aの座標: (6,10)(-6, 10), Bの座標: (0,2)(0, -2), Cの座標: (3,1)(3, 1)
(2) 点Aを通る直線: y=75x+85y = -\frac{7}{5}x + \frac{8}{5}
点Bを通る直線: y=5x2y = -5x - 2
点Cを通る直線: y=12x+52y = -\frac{1}{2}x + \frac{5}{2}

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