問題11は、円の中心O、円の接線PT、点Pから円上の点A, B, Cへの線分PA, PB, PCの長さが与えられたとき、以下のものを求める問題です。 (1) 線分PTの長さ (2) 円Oの半径 (3) 三角形POCの面積

幾何学接線三平方の定理面積ヘロンの公式
2025/7/17

1. 問題の内容

問題11は、円の中心O、円の接線PT、点Pから円上の点A, B, Cへの線分PA, PB, PCの長さが与えられたとき、以下のものを求める問題です。
(1) 線分PTの長さ
(2) 円Oの半径
(3) 三角形POCの面積

2. 解き方の手順

(1) 線分PTの長さを求める。
円の接線に関する性質より、PT2=PAPBPT^2 = PA \cdot PBが成り立ちます。
PA=8PA = 8, PB=10PB = 10を代入すると、
PT2=810=80PT^2 = 8 \cdot 10 = 80
PT=80=165=45PT = \sqrt{80} = \sqrt{16 \cdot 5} = 4\sqrt{5}
(2) 円Oの半径を求める。
PC=16PC = 16であり、PB=10PB = 10なので、BC=PCPB=1610=6BC = PC - PB = 16 - 10 = 6です。
円の直径をddとすると、ABABは直径なので、d=ABd = ABであり、AB=PA+PB=8+10=18AB = PA + PB = 8 + 10 = 18となります。
したがって、円の直径は18なので、半径rrは、r=d/2=18/2=9r = d/2 = 18/2 = 9となります。
(3) 三角形POCの面積を求める。
円の半径OC=9OC = 9であり、PC=16PC = 16です。
点Oから線分PCに下ろした垂線の足をHとすると、三角形POCの面積は、(1/2)PCOH(1/2) \cdot PC \cdot OHで求められます。
三角形OHCは直角三角形なので、OH2+HC2=OC2OH^2 + HC^2 = OC^2が成り立ちます。
HC=PC=16HC = PC = 16ではありません. ここで PHPTPH \perp PT かつ OCOCBCBCOAOA 上にあるので、PC=PB+BCPC=PB+BC より, BC=PCPB=1610=6BC=PC-PB=16-10=6 なので, BC=2rABBC=2r-AB, 従って、AC=PCPA=168=8AC=PC-PA=16-8=8となる。
三角形OATは直角三角形より、OTPTOT \perp PTであり、OT=r=9OT = r = 9です。
三角形OTPは直角三角形なので、OP2=OT2+PT2=92+(45)2=81+80=161OP^2 = OT^2 + PT^2 = 9^2 + (4\sqrt{5})^2 = 81 + 80 = 161より、OP=161OP = \sqrt{161}
三角形POCの面積をSとすると、S=(1/2)PCOHS = (1/2) \cdot PC \cdot OH
ここで、OC=9OC = 9, PC=16PC = 16, OP=161OP = \sqrt{161}なので、ヘロンの公式を使って面積を計算します。
s=(OC+PC+OP)/2=(9+16+161)/2=(25+161)/2s = (OC + PC + OP)/2 = (9 + 16 + \sqrt{161})/2 = (25 + \sqrt{161})/2
S=s(sOC)(sPC)(sOP)=s(s9)(s16)(s161)S = \sqrt{s(s-OC)(s-PC)(s-OP)} = \sqrt{s(s-9)(s-16)(s-\sqrt{161})}
ヘロンの公式は複雑になるので、別の方法を考えます。
点OからPCに垂線を下ろした足をHとする。
三角形OPHと三角形OHCに注目すると、
OP2=OH2+PH2OP^2 = OH^2 + PH^2
OC2=OH2+HC2OC^2 = OH^2 + HC^2
OC=9OC = 9, PC=16PC = 16, OP=161OP = \sqrt{161}
161=OH2+PH2161 = OH^2 + PH^2
81=OH2+HC281 = OH^2 + HC^2
PH+HC=16PH + HC = 16
PH=16HCPH = 16 - HC
161=OH2+(16HC)2161 = OH^2 + (16 - HC)^2
161=OH2+25632HC+HC2161 = OH^2 + 256 - 32HC + HC^2
161=81HC2+25632HC+HC2161 = 81 - HC^2 + 256 - 32HC + HC^2
161=33732HC161 = 337 - 32HC
32HC=337161=17632HC = 337 - 161 = 176
HC=176/32=11/2=5.5HC = 176/32 = 11/2 = 5.5
OH2=81HC2=81(11/2)2=81121/4=(324121)/4=203/4OH^2 = 81 - HC^2 = 81 - (11/2)^2 = 81 - 121/4 = (324 - 121)/4 = 203/4
OH=203/4=203/2OH = \sqrt{203/4} = \sqrt{203}/2
面積S = (1/2)PCOH=(1/2)16203/2=4203(1/2) PC \cdot OH = (1/2) \cdot 16 \cdot \sqrt{203}/2 = 4\sqrt{203}

3. 最終的な答え

(1) 線分PTの長さ: 454\sqrt{5}
(2) 円Oの半径: 9
(3) 三角形POCの面積: 42034\sqrt{203}

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