与えられた連立不等式が表す領域 $D$ において、$2x + y$ の最大値と最小値を求め、そのときの $x$ と $y$ の値をそれぞれ求めます。連立不等式は、 $ \begin{cases} y \ge -x + 3 \\ x^2 + y^2 - 4x - 2y + 4 \le 0 \end{cases} $ です。
2025/7/17
1. 問題の内容
与えられた連立不等式が表す領域 において、 の最大値と最小値を求め、そのときの と の値をそれぞれ求めます。連立不等式は、
$ \begin{cases}
y \ge -x + 3 \\
x^2 + y^2 - 4x - 2y + 4 \le 0
\end{cases} $
です。
2. 解き方の手順
まず、円の方程式を変形します。
これは、中心 、半径 の円を表します。
したがって、領域 は、
$ \begin{cases}
y \ge -x + 3 \\
(x - 2)^2 + (y - 1)^2 \le 1
\end{cases} $
を満たす領域です。
次に、 とおくと、 となります。これは傾き 、y切片 の直線を表します。
を円 に代入し、判別式が 以上になる条件を考えます。
判別式
したがって、
が最小となるのは、 と円が接するときです。
を に代入すると、
最小値は、直線 が領域 と接する点で得られます。すなわち、 であり、これは、と円が接する点 を通るはずがないので、最小値は円と直線の交点です。. のときに最小値を取ります。.
このときなので,
直線 が円の中心を通るとき、 の値は最大になります。
円の中心 を通る傾き の直線は、 。この直線が円と接するときの の値は であるので、このときに最大値をとります。
最大値は、 。
最小値は、 。
最小値をとる時の 。
最大値をとる時の 。
3. 最終的な答え
の最小値は であり、このとき , である。
また、 の最大値は であり、このとき , である。