神大生の交際費(飲み会)の月平均回数 $\mu$ を知りたい。10名をランダムに選びデータを集めたところ、標本平均 $\bar{x}=12.8$、標本分散 $s^2=18.4$ を得た。$\mu$ の95%信頼区間を求めよ。ただし、各サンプルは同一の正規分布に従うとする。

確率論・統計学信頼区間t分布統計的推測
2025/7/17

1. 問題の内容

神大生の交際費(飲み会)の月平均回数 μ\mu を知りたい。10名をランダムに選びデータを集めたところ、標本平均 xˉ=12.8\bar{x}=12.8、標本分散 s2=18.4s^2=18.4 を得た。μ\mu の95%信頼区間を求めよ。ただし、各サンプルは同一の正規分布に従うとする。

2. 解き方の手順

母分散が未知であるため、tt分布を用いる。
まず、自由度を計算する。自由度 v=n1v = n - 1 であり、n=10n = 10 なので、v=101=9v = 10 - 1 = 9 となる。
次に、信頼係数を求める。95%信頼区間なので、有意水準 α=10.95=0.05\alpha = 1 - 0.95 = 0.05 となり、α/2=0.025\alpha/2 = 0.025
tt分布表から、自由度9、有意水準0.025に対応するtt値を求める。t0.025(9)=2.262t_{0.025}(9) = 2.262
信頼区間は、
xˉ±tα/2(n1)sn \bar{x} \pm t_{\alpha/2}(n-1) \cdot \frac{s}{\sqrt{n}}
で与えられる。
xˉ=12.8\bar{x} = 12.8, t0.025(9)=2.262t_{0.025}(9) = 2.262, s2=18.4s^2 = 18.4 より、s=18.44.29s = \sqrt{18.4} \approx 4.29n=10n = 10 であるから、
12.8±2.26218.410 12.8 \pm 2.262 \cdot \frac{\sqrt{18.4}}{\sqrt{10}}
12.8±2.2624.293.162 12.8 \pm 2.262 \cdot \frac{4.29}{3.162}
12.8±2.2621.357 12.8 \pm 2.262 \cdot 1.357
12.8±3.07 12.8 \pm 3.07
したがって、信頼区間は
(12.83.07,12.8+3.07)=(9.73,15.87) (12.8 - 3.07, 12.8 + 3.07) = (9.73, 15.87)

3. 最終的な答え

95%信頼区間は (9.73, 15.87) である。

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