円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=4, BC=3, CD=3, 角B=60°とする。このとき、AC, 角D, ADを求め、さらに四角形ABCDの面積を求める問題です。

幾何学円に内接する四角形余弦定理面積三角比
2025/7/17

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=4, BC=3, CD=3, 角B=60°とする。このとき、AC, 角D, ADを求め、さらに四角形ABCDの面積を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) ACを求める
三角形ABCにおいて、余弦定理より、
AC2=AB2+BC22×AB×BC×cosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \times AB \times BC \times \cos{B}
AC2=42+322×4×3×cos60AC^2 = 4^2 + 3^2 - 2 \times 4 \times 3 \times \cos{60^\circ}
AC2=16+924×12AC^2 = 16 + 9 - 24 \times \frac{1}{2}
AC2=2512=13AC^2 = 25 - 12 = 13
AC=13AC = \sqrt{13}
(2) 角Dを求める
四角形ABCDは円に内接するので、対角の和は180°である。
D+B=180∠D + ∠B = 180^\circ
D=180B=18060=120∠D = 180^\circ - ∠B = 180^\circ - 60^\circ = 120^\circ
(3) ADを求める
三角形ACDにおいて、余弦定理より、
AC2=AD2+CD22×AD×CD×cosDAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \times AD \times CD \times \cos{D}
13=AD2+322×AD×3×cos12013 = AD^2 + 3^2 - 2 \times AD \times 3 \times \cos{120^\circ}
13=AD2+96×AD×(12)13 = AD^2 + 9 - 6 \times AD \times (-\frac{1}{2})
13=AD2+9+3AD13 = AD^2 + 9 + 3AD
AD2+3AD4=0AD^2 + 3AD - 4 = 0
(AD+4)(AD1)=0(AD + 4)(AD - 1) = 0
AD=4,1AD = -4, 1
AD>0AD > 0より、AD=1AD = 1
(4) 四角形ABCDの面積を求める
四角形ABCDの面積は、三角形ABCと三角形ACDの面積の和である。
三角形ABCの面積は、
SABC=12×AB×BC×sinB=12×4×3×sin60S_{ABC} = \frac{1}{2} \times AB \times BC \times \sin{B} = \frac{1}{2} \times 4 \times 3 \times \sin{60^\circ}
SABC=12×12×32=33S_{ABC} = \frac{1}{2} \times 12 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 3\sqrt{3}
三角形ACDの面積は、
SACD=12×AD×CD×sinD=12×1×3×sin120S_{ACD} = \frac{1}{2} \times AD \times CD \times \sin{D} = \frac{1}{2} \times 1 \times 3 \times \sin{120^\circ}
SACD=12×3×32=334S_{ACD} = \frac{1}{2} \times 3 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{4}
四角形ABCDの面積は、
SABCD=SABC+SACD=33+334=123+334=1534S_{ABCD} = S_{ABC} + S_{ACD} = 3\sqrt{3} + \frac{3\sqrt{3}}{4} = \frac{12\sqrt{3} + 3\sqrt{3}}{4} = \frac{15\sqrt{3}}{4}

3. 最終的な答え

AC = 13\sqrt{13}
∠D = 120°
AD = 1
四角形ABCDの面積は 1534\frac{15\sqrt{3}}{4}

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