**問題11**
(1) 等速度で下降しているとき、加速度は0なので、張力は重力と等しくなります。
T=mg=0.50kg×9.8m/s2=4.9N (2) 上向きに1.2m/s2の加速度で上昇しているとき、運動方程式はT−mg=maとなります。 T=m(g+a)=0.50kg×(9.8m/s2+1.2m/s2)=0.50kg×11.0m/s2=5.5N (3) 下向きに1.2m/s2の加速度で上昇しているとき、これは減速している状態です。運動方程式はT−mg=−maとなります。 T=m(g−a)=0.50kg×(9.8m/s2−1.2m/s2)=0.50kg×8.6m/s2=4.3N (4) 下向きに9.8m/s2の加速度で下降しているとき、自由落下している状態なので、張力は0になります。 **問題12**
(1) AとBの運動方程式を立てます。Aは上向きを正、Bは下向きを正とします。
T−mAg=mAa mBg−T=mBa 2つの式を足し合わせると、
mBg−mAg=(mA+mB)a a=mA+mBmB−mAg=3.0kg+4.0kg4.0kg−3.0kg×9.8m/s2=71×9.8m/s2=1.4m/s2 (2) 糸の張力は、Aの運動方程式から求められます。
T=mA(g+a)=3.0kg×(9.8m/s2+1.4m/s2)=3.0kg×11.2m/s2=33.6N (3) Bが2.8m下降する時間を求めます。初期速度は0なので、x=21at2より、 2.8m=21×1.4m/s2×t2 t2=1.4m/s22×2.8m=4s2 (4) Bが2.8m下降したときの速さを求めます。v=atより、 v=1.4m/s2×2s=2.8m/s **問題13**
(1) 斜面下向きを正とします。AとBに働く重力の斜面下向き成分は、それぞれmAgsin30∘とmBgsin30∘です。AとBは接触しているので、一体として運動すると考えられます。運動方程式は、 mAgsin30∘+mBgsin30∘−49N=(mA+mB)(−a) ただし、aは斜面上向きを正の方向とする加速度です。
(5.0kg+2.0kg)×9.8m/s2×21−49N=−(5.0kg+2.0kg)a 34.3N−49N=−7kg×a −14.7N=−7kg×a a=7kg14.7N=2.1m/s2 (斜面上向き) (2) AとBが及ぼしあう力は、Bに注目して考えます。Bの運動方程式は、Aから受ける力をFとして、 mBgsin30∘+F=mB(−a) 2.0kg×9.8m/s2×21+F=2.0kg×(−2.1m/s2) 9.8N+F=−4.2N よって、互いに及ぼし合う力の大きさは14 Nです。