問題7は、等差数列に関する問題です。 (1) 第10項が168、第25項が408であるとき、1000が第何項であるかを求める問題です。 (2) 初項から第何項までの和が初めて1000より大きくなるかを求める問題です。

代数学等差数列数列連立方程式等差数列の和
2025/7/17

1. 問題の内容

問題7は、等差数列に関する問題です。
(1) 第10項が168、第25項が408であるとき、1000が第何項であるかを求める問題です。
(2) 初項から第何項までの和が初めて1000より大きくなるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

(1)
まず、等差数列の一般項を an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d とおきます。ここで、aaは初項、ddは公差、nnは項の番号です。
第10項が168なので、a10=a+9d=168a_{10} = a + 9d = 168
第25項が408なので、a25=a+24d=408a_{25} = a + 24d = 408
これらの連立方程式を解きます。
a25a10=(a+24d)(a+9d)=15da_{25} - a_{10} = (a + 24d) - (a + 9d) = 15d
408168=240408 - 168 = 240
15d=24015d = 240
d=24015=16d = \frac{240}{15} = 16
a+9d=168a + 9d = 168d=16d = 16を代入すると、
a+9×16=168a + 9 \times 16 = 168
a+144=168a + 144 = 168
a=168144=24a = 168 - 144 = 24
したがって、初項a=24a = 24、公差d=16d = 16です。
an=24+(n1)16a_n = 24 + (n-1)16
an=24+16n16a_n = 24 + 16n - 16
an=16n+8a_n = 16n + 8
an=1000a_n = 1000のとき、
1000=16n+81000 = 16n + 8
16n=1000816n = 1000 - 8
16n=99216n = 992
n=99216=62n = \frac{992}{16} = 62
したがって、1000は第62項です。
(2)
初項から第n項までの和SnS_nは、
Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a + (n-1)d)で与えられます。
初項a=24a = 24、公差d=16d = 16なので、
Sn=n2(2×24+(n1)16)=n2(48+16n16)=n2(16n+32)=n(8n+16)=8n(n+2)S_n = \frac{n}{2}(2 \times 24 + (n-1)16) = \frac{n}{2}(48 + 16n - 16) = \frac{n}{2}(16n + 32) = n(8n + 16) = 8n(n+2)
Sn>1000S_n > 1000となる最小のnnを求めます。
8n(n+2)>10008n(n+2) > 1000
n(n+2)>10008=125n(n+2) > \frac{1000}{8} = 125
n2+2n>125n^2 + 2n > 125
n2+2n125>0n^2 + 2n - 125 > 0
n=2±4+4×1252=2±5042=2±21262=1±126n = \frac{-2 \pm \sqrt{4 + 4 \times 125}}{2} = \frac{-2 \pm \sqrt{504}}{2} = \frac{-2 \pm 2\sqrt{126}}{2} = -1 \pm \sqrt{126}
nnは自然数なので、n>1+1261+11.2210.22n > -1 + \sqrt{126} \approx -1 + 11.22 \approx 10.22
n=11n=11を試すと、S11=8×11×(11+2)=88×13=1144>1000S_{11} = 8 \times 11 \times (11+2) = 88 \times 13 = 1144 > 1000
n=10n=10を試すと、S10=8×10×(10+2)=80×12=960<1000S_{10} = 8 \times 10 \times (10+2) = 80 \times 12 = 960 < 1000
したがって、初めて1000を超えるのは第11項までの和です。

3. 最終的な答え

(1) 62
(2) 11

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