(4) 2次方程式 $(k^2-1)x^2 + 2(k+1)x + 2 = 0$ が重解を持つように、定数 $k$ の値を定める。 (5) 2次方程式 $2x^2 - 4x + 1 = 0$ の2つの解を $\alpha, \beta$ とするとき、以下の問いに答える。 (1) $\alpha^3 + \beta^3$ の値を求める。 (2) 2数 $\frac{\beta}{\alpha}, \frac{\alpha}{\beta}$ を解とする2次方程式を作る。

代数学二次方程式判別式解と係数の関係解の公式
2025/7/18

1. 問題の内容

(4) 2次方程式 (k21)x2+2(k+1)x+2=0(k^2-1)x^2 + 2(k+1)x + 2 = 0 が重解を持つように、定数 kk の値を定める。
(5) 2次方程式 2x24x+1=02x^2 - 4x + 1 = 0 の2つの解を α,β\alpha, \beta とするとき、以下の問いに答える。
(1) α3+β3\alpha^3 + \beta^3 の値を求める。
(2) 2数 βα,αβ\frac{\beta}{\alpha}, \frac{\alpha}{\beta} を解とする2次方程式を作る。

2. 解き方の手順

(4)
与えられた2次方程式が重解を持つ条件は、判別式 D=0D = 0 となることである。ただし、k21=0k^2 - 1 = 0 のとき、2次方程式ではなくなる可能性があるため、最初にその場合を検討する。
k21=0k^2 - 1 = 0 のとき、k=±1k = \pm 1 である。
k=1k = 1 のとき、4x+2=04x + 2 = 0 となり、x=12x = -\frac{1}{2} という解を一つ持つ。
k=1k = -1 のとき、2=02 = 0 となり、解なし。
k±1k \neq \pm 1 のとき、
判別式 D=(2(k+1))24(k21)(2)=4(k2+2k+1)8(k21)=4k2+8k+48k2+8=4k2+8k+12=0D = (2(k+1))^2 - 4(k^2 - 1)(2) = 4(k^2 + 2k + 1) - 8(k^2 - 1) = 4k^2 + 8k + 4 - 8k^2 + 8 = -4k^2 + 8k + 12 = 0
k22k3=0k^2 - 2k - 3 = 0
(k3)(k+1)=0(k - 3)(k + 1) = 0
k=3,1k = 3, -1
k±1k \neq \pm 1 より、k=3k = 3
k=1,3k=1, 3
k=1k=1 のとき、4x+2=04x+2=0 より x=12x=-\frac{1}{2}
k=3k=3 のとき、8x2+8x+2=08x^2+8x+2=0 より 4x2+4x+1=04x^2+4x+1=0, (2x+1)2=0(2x+1)^2=0 より x=12x=-\frac{1}{2} (重解)
(5)
2次方程式 2x24x+1=02x^2 - 4x + 1 = 0 において、解と係数の関係より
α+β=(4)2=2\alpha + \beta = \frac{-(-4)}{2} = 2
αβ=12\alpha \beta = \frac{1}{2}
(1)
α3+β3=(α+β)33αβ(α+β)=233(12)(2)=83=5\alpha^3 + \beta^3 = (\alpha + \beta)^3 - 3\alpha\beta(\alpha + \beta) = 2^3 - 3(\frac{1}{2})(2) = 8 - 3 = 5
(2)
βα+αβ=β2+α2αβ=(α+β)22αβαβ=222(12)12=4112=6\frac{\beta}{\alpha} + \frac{\alpha}{\beta} = \frac{\beta^2 + \alpha^2}{\alpha \beta} = \frac{(\alpha + \beta)^2 - 2\alpha \beta}{\alpha \beta} = \frac{2^2 - 2(\frac{1}{2})}{\frac{1}{2}} = \frac{4 - 1}{\frac{1}{2}} = 6
βααβ=1\frac{\beta}{\alpha} \cdot \frac{\alpha}{\beta} = 1
求める2次方程式は x26x+1=0x^2 - 6x + 1 = 0

3. 最終的な答え

(4) k=1,3k = 1, 3
(5) (1) α3+β3=5\alpha^3 + \beta^3 = 5
(2) x26x+1=0x^2 - 6x + 1 = 0

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