複素数の計算問題です。 $\left(\frac{-\sqrt{3}+j}{2-2j}\right)^3$ を計算します。

代数学複素数複素数の計算極形式
2025/7/18

1. 問題の内容

複素数の計算問題です。
(3+j22j)3\left(\frac{-\sqrt{3}+j}{2-2j}\right)^3 を計算します。

2. 解き方の手順

まず、分母と分子をそれぞれ極形式で表します。
分子 3+j-\sqrt{3} + j の絶対値は (3)2+12=3+1=2\sqrt{(-\sqrt{3})^2 + 1^2} = \sqrt{3+1} = 2 です。偏角は arctan(13)=5π6\arctan(\frac{1}{-\sqrt{3}}) = \frac{5\pi}{6} です。したがって、
3+j=2ej5π6-\sqrt{3} + j = 2e^{j\frac{5\pi}{6}}
と表せます。
分母 22j2-2j の絶対値は 22+(2)2=4+4=8=22\sqrt{2^2 + (-2)^2} = \sqrt{4+4} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2} です。偏角は arctan(22)=π4\arctan(\frac{-2}{2}) = -\frac{\pi}{4} です。したがって、
22j=22ejπ42-2j = 2\sqrt{2}e^{-j\frac{\pi}{4}}
と表せます。
したがって、
3+j22j=2ej5π622ejπ4=12ej(5π6+π4)=12ej13π12\frac{-\sqrt{3}+j}{2-2j} = \frac{2e^{j\frac{5\pi}{6}}}{2\sqrt{2}e^{-j\frac{\pi}{4}}} = \frac{1}{\sqrt{2}}e^{j(\frac{5\pi}{6} + \frac{\pi}{4})} = \frac{1}{\sqrt{2}}e^{j\frac{13\pi}{12}}
となります。
これを3乗すると、
(3+j22j)3=(12ej13π12)3=(12)3ej13π4=122ej(13π42π×1)=122ej5π4\left(\frac{-\sqrt{3}+j}{2-2j}\right)^3 = \left(\frac{1}{\sqrt{2}}e^{j\frac{13\pi}{12}}\right)^3 = \left(\frac{1}{\sqrt{2}}\right)^3 e^{j\frac{13\pi}{4}} = \frac{1}{2\sqrt{2}}e^{j(\frac{13\pi}{4} - 2\pi \times 1)} = \frac{1}{2\sqrt{2}}e^{j\frac{5\pi}{4}}
5π4\frac{5\pi}{4} は第3象限の角なので、cos(5π4)=12\cos(\frac{5\pi}{4}) = -\frac{1}{\sqrt{2}} , sin(5π4)=12\sin(\frac{5\pi}{4}) = -\frac{1}{\sqrt{2}} となります。
したがって、
122ej5π4=122(cos(5π4)+jsin(5π4))=122(12j12)=122(12)j122(12)=14j14\frac{1}{2\sqrt{2}}e^{j\frac{5\pi}{4}} = \frac{1}{2\sqrt{2}}(\cos(\frac{5\pi}{4}) + j\sin(\frac{5\pi}{4})) = \frac{1}{2\sqrt{2}}(-\frac{1}{\sqrt{2}} - j\frac{1}{\sqrt{2}}) = \frac{1}{2\sqrt{2}}(-\frac{1}{\sqrt{2}}) - j\frac{1}{2\sqrt{2}}(\frac{1}{\sqrt{2}}) = -\frac{1}{4} - j\frac{1}{4}

3. 最終的な答え

14j14-\frac{1}{4} - j\frac{1}{4}
あるいは
1414j-\frac{1}{4}-\frac{1}{4}j

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