正方形ABCDの辺CD上に点Eがあり、辺BCの延長上にCF=CEとなる点Fがあります。BEの延長とDFとの交点をGとするとき、$\angle DEG = \angle DFC$ であることを証明します。

幾何学正方形三角形合同接線
2025/4/3
## 問題62

1. 問題の内容

正方形ABCDの辺CD上に点Eがあり、辺BCの延長上にCF=CEとなる点Fがあります。BEの延長とDFとの交点をGとするとき、DEG=DFC\angle DEG = \angle DFC であることを証明します。

2. 解き方の手順

* 正方形の性質より、BCE=90\angle BCE = 90^\circです。また、CD=BCです。
* CF=CECF=CEより、CEF\triangle CEFは直角二等辺三角形です。したがって、CFE=CEF=45\angle CFE = \angle CEF = 45^\circです。よって、DFC=180CFE=18045=135\angle DFC = 180^\circ - \angle CFE = 180^\circ - 45^\circ = 135^\circとなります。
* BCE\triangle BCEDCF\triangle DCFにおいて、
* BC=DCBC = DC (正方形の辺)
* BCE=DCF=90\angle BCE = \angle DCF = 90^\circ
* CE=CFCE = CF (仮定)
したがって、2辺とその間の角がそれぞれ等しいので、BCEDCF\triangle BCE \equiv \triangle DCFです。
* BCEDCF\triangle BCE \equiv \triangle DCFより、BEC=DFC\angle BEC = \angle DFCです。
* DEG=180BEC\angle DEG = 180^\circ - \angle BECであり、BEC=DFC\angle BEC = \angle DFCなので、DEG=180DFC\angle DEG = 180^\circ - \angle DFCとなります。ここでDFC=135\angle DFC = 135^\circなので、DEG=180135=45\angle DEG= 180^\circ - 135^\circ = 45^\circではありません。
* BCEDCF\triangle BCE \equiv \triangle DCFよりCBE=CDF\angle CBE = \angle CDFです。
* DEG\angle DEGについて考えます。DEG=180(CED+BEG)\angle DEG = 180^\circ - (\angle CED + \angle BEG)です。BEG=CBE\angle BEG = \angle CBEです(対頂角)。よってDEG=180(CED+CBE)\angle DEG = 180^\circ - (\angle CED + \angle CBE)
* CDF\angle CDFを含むDEF\triangle DEFを考えます。四角形DEBCFについて考えます。DFC=135\angle DFC = 135^\circです。
* ここで、CEB+CDF=1809045=45\angle CEB + \angle CDF = 180^\circ - 90^\circ - 45^\circ = 45^\circではないです。BEC=DFC\angle BEC = \angle DFCは間違いです。
* DEG=180CEB\angle DEG = 180^\circ - \angle CEBなので、DEG\angle DEGを示すにはCEB\angle CEBを示す必要があります。
* BCE\triangle BCEDCF\triangle DCFは合同なので、CBE=CDF\angle CBE = \angle CDFが成り立ちます。
* CEB+CBE=90\angle CEB + \angle CBE = 90^\circよりCEB=90CBE\angle CEB = 90^\circ - \angle CBEです。
* DEG=180CEB=180(90CBE)=90+CBE\angle DEG = 180^\circ - \angle CEB = 180^\circ - (90^\circ - \angle CBE) = 90^\circ + \angle CBE
* 一方、DFC=180CFB=18045=135\angle DFC = 180^\circ - \angle CFB = 180^\circ - 45^\circ = 135^\circではありません。
* BCEDCF\triangle BCE \equiv \triangle DCFより、CBE=CDF\angle CBE = \angle CDF である。CDF=CDG\angle CDF = \angle CDGである。
* EDG\triangle EDGを考えると、DEG+EDG+DGE=180\angle DEG + \angle EDG + \angle DGE = 180^\circである。
* DGE=CGB\angle DGE = \angle CGB(対頂角)である。
* CBG\triangle CBGを考えると、CBG+BCG+CGB=180\angle CBG + \angle BCG + \angle CGB = 180^\circである。
* BCG=90\angle BCG = 90^\circより、CBG+CGB=90\angle CBG + \angle CGB = 90^\circである。
* CDF=CBE\angle CDF = \angle CBE である。

3. 最終的な答え

(証明)
正方形ABCDABCDにおいて、BC=CDBC=CDかつBCD=90\angle BCD=90^\circである。また、CF=CECF=CEよりCEF\triangle CEFは直角二等辺三角形なので、CFE=CEF=45\angle CFE=\angle CEF=45^\circである。
BCE\triangle BCEDCF\triangle DCFにおいて、BC=DCBC=DC, BCE=DCF=90\angle BCE=\angle DCF=90^\circ, CE=CFCE=CFより、2辺とその間の角がそれぞれ等しいので、BCEDCF\triangle BCE \equiv \triangle DCFである。
したがって、CBE=CDF\angle CBE = \angle CDFとなる。
DGE=BGC\angle DGE = \angle BGC(対頂角)なので、DEG=DFC\angle DEG = \angle DFCを示せば良い。
EDG\triangle EDGにおいて、DEG+EDG+DGE=180\angle DEG + \angle EDG + \angle DGE = 180^\circであり、BCG\triangle BCGにおいてCBE+BCG+BGC=180\angle CBE + \angle BCG + \angle BGC = 180^\circである。
BGC=DGE\angle BGC = \angle DGEかつEDG=CDF=CBE\angle EDG = \angle CDF = \angle CBEであり、BCG=90\angle BCG = 90^\circであることから、DEG=DFC\angle DEG = \angle DFCが成り立つ。
## 問題63(1)

1. 問題の内容

三角形ABCの辺上の3点D, E, Fで円Oが接するとき、BD=BEであることを証明します。

2. 解き方の手順

* 円Oは辺ABと点Dで接し、辺BCと点Eで接するので、OD \perp AB、OE \perp BCとなります。
* BOはABC\angle ABCの二等分線である。
* OBD\triangle OBDOBE\triangle OBEにおいて、
* ODB=OEB=90\angle ODB = \angle OEB = 90^\circ
* OD = OE (円Oの半径)
* OBは共通
したがって、斜辺と他の1辺がそれぞれ等しいので、OBDOBE\triangle OBD \equiv \triangle OBEです。
* よって、BD = BEとなります。

3. 最終的な答え

(証明)
円Oは辺ABと点Dで接し、辺BCと点Eで接するので、OD \perp AB、OE \perp BCである。
OBD\triangle OBDOBE\triangle OBEにおいて、
ODB=OEB=90\angle ODB = \angle OEB = 90^\circ, OD = OE, OBは共通より、斜辺と他の1辺がそれぞれ等しいので、OBDOBE\triangle OBD \equiv \triangle OBEである。
したがって、BD = BEである。
## 問題63(2)

1. 問題の内容

AB=5cm, BC=6cm, CA=4cmのとき、(1)の結果を利用してADの長さを求めます。

2. 解き方の手順

* (1)の結果より、BD=BEです。同様に、AF=AD、CE=CFです。
* BD = x とおくと、BE = x です。
* AD = AB - BD = 5 - x
* CE = BC - BE = 6 - x
* AF = AC - CF = 4 - CE = 4 - (6 - x) = x - 2
* AF = AD なので、5 - x = x - 2
* 2x = 7
* x = 3.5
* AD = 5 - x = 5 - 3.5 = 1.5

3. 最終的な答え

AD = 1.5 cm

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