平面上の $\triangle OAB$ において、辺 $AB$ を $2:3$ に内分する点を $P$、線分 $OP$ を $t:(1-t)$ ($0<t<1$) に内分する点を $Q$、直線 $BQ$ と辺 $OA$ の交点を $R$ とする。 (1) $\frac{OR}{RA}$ を $t$ を用いて表せ。 (2) $\frac{BQ}{QR}$ を $t$ を用いて表せ。 (3) $\triangle OQR$ と $\triangle BQP$ の面積の比が $1:4$ であるとき、$t$ の値を求めよ。

幾何学ベクトル内分点面積比
2025/4/11

1. 問題の内容

平面上の OAB\triangle OAB において、辺 ABAB2:32:3 に内分する点を PP、線分 OPOPt:(1t)t:(1-t) (0<t<10<t<1) に内分する点を QQ、直線 BQBQ と辺 OAOA の交点を RR とする。
(1) ORRA\frac{OR}{RA}tt を用いて表せ。
(2) BQQR\frac{BQ}{QR}tt を用いて表せ。
(3) OQR\triangle OQRBQP\triangle BQP の面積の比が 1:41:4 であるとき、tt の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
OP=3OA+2OB5\vec{OP} = \frac{3\vec{OA} + 2\vec{OB}}{5}
OQ=(1t)OP=(1t)3OA+2OB5=3(1t)5OA+2(1t)5OB\vec{OQ} = (1-t)\vec{OP} = (1-t)\frac{3\vec{OA} + 2\vec{OB}}{5} = \frac{3(1-t)}{5}\vec{OA} + \frac{2(1-t)}{5}\vec{OB}
RR は直線 BQBQ 上にあるので、実数 kk を用いて OR=kOA\vec{OR} = k\vec{OA} と表せる。
RR は直線 BQBQ 上にあるので、OR=sOB+(1s)OQ\vec{OR} = s\vec{OB} + (1-s)\vec{OQ} と表せる。
したがって、OR=sOB+(1s)(3(1t)5OA+2(1t)5OB)=3(1s)(1t)5OA+(s+2(1s)(1t)5)OB\vec{OR} = s\vec{OB} + (1-s)\left(\frac{3(1-t)}{5}\vec{OA} + \frac{2(1-t)}{5}\vec{OB}\right) = \frac{3(1-s)(1-t)}{5}\vec{OA} + \left(s + \frac{2(1-s)(1-t)}{5}\right)\vec{OB}
OA\vec{OA}OB\vec{OB} は一次独立なので、kOA=3(1s)(1t)5OA+(s+2(1s)(1t)5)OBk\vec{OA} = \frac{3(1-s)(1-t)}{5}\vec{OA} + \left(s + \frac{2(1-s)(1-t)}{5}\right)\vec{OB} より、
k=3(1s)(1t)5k = \frac{3(1-s)(1-t)}{5} かつ 0=s+2(1s)(1t)50 = s + \frac{2(1-s)(1-t)}{5}
5s+2(1s)(1t)=05s + 2(1-s)(1-t) = 0
5s+2(1ts+st)=05s + 2(1 - t - s + st) = 0
5s+22t2s+2st=05s + 2 - 2t - 2s + 2st = 0
3s+2st=2t23s + 2st = 2t - 2
s(3+2t)=2t2s(3 + 2t) = 2t - 2
s=2t22t+3s = \frac{2t - 2}{2t + 3}
k=3(12t22t+3)(1t)5=3(2t+32t+22t+3)(1t)5=3(52t+3)(1t)5=3(1t)2t+3k = \frac{3(1 - \frac{2t-2}{2t+3})(1-t)}{5} = \frac{3(\frac{2t+3 - 2t + 2}{2t+3})(1-t)}{5} = \frac{3(\frac{5}{2t+3})(1-t)}{5} = \frac{3(1-t)}{2t+3}
したがって、OR=3(1t)2t+3OA\vec{OR} = \frac{3(1-t)}{2t+3}\vec{OA}
OROA=3(1t)2t+3\frac{OR}{OA} = \frac{3(1-t)}{2t+3}
ORRA=OROAOR=OROA1OROA=3(1t)2t+313(1t)2t+3=3(1t)2t+33+3t=3(1t)5t=3(1t)5t\frac{OR}{RA} = \frac{OR}{OA - OR} = \frac{\frac{OR}{OA}}{1 - \frac{OR}{OA}} = \frac{\frac{3(1-t)}{2t+3}}{1 - \frac{3(1-t)}{2t+3}} = \frac{3(1-t)}{2t+3 - 3 + 3t} = \frac{3(1-t)}{5t} = \frac{3(1-t)}{5t}
(2)
QQ は直線 BRBR 上にあるので、BQQR=1ss\frac{BQ}{QR} = \frac{1-s}{s}
BQQR=12t22t+32t22t+3=2t+32t+22t2=52t2\frac{BQ}{QR} = \frac{1-\frac{2t-2}{2t+3}}{\frac{2t-2}{2t+3}} = \frac{2t+3-2t+2}{2t-2} = \frac{5}{2t-2}
(3)
OQR=12OROQsinROQ\triangle OQR = \frac{1}{2} OR \cdot OQ \cdot \sin{\angle ROQ}
BQP=12BQQPsinBQP\triangle BQP = \frac{1}{2} BQ \cdot QP \cdot \sin{\angle BQP}
OQRBQP=14\frac{\triangle OQR}{\triangle BQP} = \frac{1}{4}
12OROQsinROQ12BQQPsinBQP=14\frac{\frac{1}{2} OR \cdot OQ \cdot \sin{\angle ROQ}}{\frac{1}{2} BQ \cdot QP \cdot \sin{\angle BQP}} = \frac{1}{4}
OROQBQQP=14\frac{OR \cdot OQ}{BQ \cdot QP} = \frac{1}{4}

3. 最終的な答え

(1) ORRA=3(1t)5t\frac{OR}{RA} = \frac{3(1-t)}{5t}
(2) BQQR=522t\frac{BQ}{QR} = \frac{5}{2-2t}
(3) t=79t = \frac{7}{9}

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