問題2:数ベクトル $\begin{bmatrix} 1 \\ 1 \end{bmatrix}$ と $\begin{bmatrix} 2 \\ -2 \end{bmatrix}$ の一次結合として表すことのできないベクトル $\begin{bmatrix} 3 \\ 4 \end{bmatrix}$ を求めよ。 問題3: (1) $\mathbb{R}^3$ の数ベクトル $a_1, a_2$ が一次独立ならば、$a_1, a_1+a_2$ も一次独立であることを示せ。 (2) $\mathbb{R}^3$ の数ベクトル $a_1, a_2$ が一次従属ならば、$\mathbb{R}^3$ の任意の数ベクトル $a$ に対して、$a_1, a_2, a$ は一次従属であることを示せ。
2025/7/18
1. 問題の内容
問題2:数ベクトル と の一次結合として表すことのできないベクトル を求めよ。
問題3:
(1) の数ベクトル が一次独立ならば、 も一次独立であることを示せ。
(2) の数ベクトル が一次従属ならば、 の任意の数ベクトル に対して、 は一次従属であることを示せ。
2. 解き方の手順
問題2:
を で表せると仮定すると、
これを解くと、 となる。
一次結合で表せないベクトルを求めるには、この連立方程式が解を持たないようにする必要がある。つまり、
この連立方程式は常に解を持つため、 のときには、
であれば良いので、
問題3:
(1) と仮定する。 これを変形すると、 となる。
は一次独立であるから、 かつ でなければならない。
を に代入すると、 となる。
したがって、 なので、 は一次独立である。
(2) が一次従属であるから、 を満たす が存在し、少なくとも一方は0でない。例えば、 と仮定する。すると、 と表せる。
任意のベクトル に対して、 と表せる。ここで、 となるのは、 の場合だけである。
もし、 の少なくとも一方がゼロベクトルならば、 は明らかに一次従属。
例えば、の場合。
3. 最終的な答え
問題2:であるような
問題3:証明完了